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新型インフルエンザで重症者や死者が多い理由を図解する
番外編 新型フル患者分布地図 国立感染症研究







1918年の新型インフルエンザウイルス罹患患者の収容の様子…こんなことにはならないのでご安心ください

厚生労働省:新型インフルエンザ対策関連情報
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

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英語、フランス語などへの翻訳ブログパーツを追加しました 

 Google翻訳は、日本語も含む23言語間すべてで翻訳できるようになっています。

 このブログに、海外からのアクセスはわずかながらあります。日本語が読めない方にもこのサイトを知ってもらえるように、23言語間すべてで翻訳できる翻訳用ブログパーツを右に追加してみました。

 翻訳可能言語は下記の23言語です。

アラビア語
イタリア語
オランダ語
ギリシャ語
クロアチア語
スウェーデン語
スペイン語
チェコ語
デンマーク語
ドイツ語
ノルウェー語
ヒンディー語
フィンランド語
フランス語
ブルガリア語
ポーランド語
ポルトガル語
ルーマニア語
ロシア語
英語
韓国語
中国語(簡体)
中国語(繁体)

世界中の方に、日本の新型インフルエンザ対策を知ってほしいです。

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[ 2008/09/30 00:00 ] ブログ・遊びの要素 | TB(0) | CM(0)

恐怖心を前面に出した手法は時代遅れ 

 偶然発見した、福田の雑記帖というブログに、以下のような記事が掲載されていました。

 地域産業保険センター便り2007.4月号巻頭言に「新型インフルエンザ対策を進めていますか?」を掲載した。その後約1年半経過した。幸い、新型インフルエンザ「新型イ」は未だ発生していないが、その可能性がさらに高まっている。

 その判断は次の理由による。
● 鳥インフルエンザウイルス(高病原性H5N1)の野鳥等への流行が60カ国に及び、すでにパンデミックの状況にある。
● 高病原性H5N1鳥ウイルスのヒトへの感染が多発し、本年9/10現在15カ国で383人で、うち241人が死亡している。
● ヒトから分離された高病原性H5N1ウイルスの遺伝子解析でヒト細胞への結合を容易にする変異が確認された。

 臨床医の先生は、日常診療に尽力されており、新型インフルエンザ対策なぞは目の前の深刻な問題ではないので、このような認識であることは仕方がないと思いますが、リスクコミュニケーションを考える上で、現場で活躍してもらう先生方がこのような認識であることこそが残念です。

 少なくとも、2007.4月と比べれば、新型インフルエンザ発生の可能性は低くなっています。その判断は以下の理由によります。

● 鳥インフルエンザウイルス(高病原性H5N1)の野鳥等への流行が60カ国に及んでいるが、 各国で迅速な封じ込め対策がなされており、ほぼすべての症例で3ヶ月後に感染拡大の成功に伴う安全宣言が出されている。
● 高病原性H5N1鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染が多発し、本年9/10現在15カ国で387人で、うち245人が死亡しているが、これはあくまでH5N1鳥インフルエンザウイルスの話であり、決して新型インフルエンザではない。しかも、2006年をピークに患者数、死亡者数ともに減少傾向である。

 2007年までなら、新型インフルエンザの恐怖をあおったり、発生の可能性が高まっているというようにして国民の関心を高める手法が必要だったのだと思いますが、 2008年以降はもはやそのような手法は時代遅れだと思います。

 このような、恐怖心を前面に出した手法はもうやめにしないと、ダメだと思います。これは、情報の受け手は悪くなく、情報の発信源が悪いのです。福田の雑記帖というブログの筆者が間違っているのではなく、筆者が読んだ情報の発信源が時代遅れなのです。  

[ 2008/09/29 00:00 ] その他 | TB(0) | CM(0)

「人命は地球より重い」かどうかの議論が必要 

 今日からちょうど31年前の1977年9月28日は、日本赤軍が起こしたダッカ日航機ハイジャック事件が起きた日です。
 1977年9月28日、フランスのパリ、シャルル・ド・ゴール国際空港発東京国際空港(羽田)行きの日本航空機472便(ダグラスDC-8-62型、JA8033、乗員14名、乗客137名、犯人グループ5名)が、経由地のインド、ムンバイ空港を離陸直後、拳銃、手榴弾等で武装した日本赤軍グループ5名によりハイジャックされた。

 現在のダッカ国際空港同機はバングラデシュのダッカ国際空港に強行着陸、犯人グループは人質の身代金としてアメリカドルで600万ドル(当時の為替レート〈1USドル≒約266円〉で約16億円)と、日本で服役及び勾留中の、メンバー・日本赤軍に加えようと目をつけた囚人(新左翼活動家や、「獄中闘争」を評価した一般刑事犯)9名の釈放を要求し、これが拒否された場合、または回答が無い場合は人質を順次殺害すると警告した。

 この際犯人グループから、「アメリカ人の人質を先に殺害する」という条件が付いており、この無意味な「条件」の影響を受けて、その後の日本政府の対応にアメリカへの外交的配慮があったとする見方もある。

超法規的措置  バングラデシュではこの事件中に、軍部中枢を含む政府首脳がこの事件の対応に追われている隙間を縫って軍事クーデターが発生するなど、現地は緊迫していた。日本国政府は議論の末、10月1日に福田赳夫首相(当時)が人命は地球より重いと述べて、身代金の支払い及び、超法規的措置としてメンバーなどの引き渡しを決断。身代金と、釈放に応じたメンバーなど6名(3名は拒否。内訳は、赤軍派系連合赤軍メンバー1名と、系列外の新左翼活動家2名)を日本航空特別機(ダグラスDC-8-62型)でダッカへ輸送した。

 なお、検事総長と法務大臣はこの様な「違法措置」の施行に対して強硬に反発し、閣内不一致を恐れた福田は福田一法務大臣を更迭した。

 10月2日に人質との交換が行われ、乗員乗客のうち118名が解放された。10月3日に、残りの人質を乗せたままハイジャック機は離陸、クウェートとシリアのダマスカスを経て人質17名を解放、アルジェリアのダル・エル・ペイダ空港に着陸し、同国当局の管理下に置かれた。この時点で残りの乗客乗員も全員解放され、事件は終結した。(Wikipediaより引用)
 日本人は、どういうわけか、「人命は地球より重い」という意味を都合よく解釈しています。この言葉を最初に言い始めた人については諸説あるようですが、少なくとも1971年のダッカ日航機ハイジャック事件で福田総理大臣が使用したことは、それ以後の日本人に語り継がれている要因の一つでしょう。

 新型インフルエンザ対策を行う根本として、「人命は地球より重い」かどうかの議論が必要なのです。トリアージを行って少ない人員で多くの命を救うということの意味はなんでしょう?黄色タッグを付けられた人の命はは赤タッグよりも軽いのでしょうか?地球よりも軽いのでしょうか?

[ 2008/09/28 00:00 ] その他 | TB(0) | CM(0)

危機管理産業展2008 10月8日(水)~ 10日(金)開催 

 危機管理対策のための専門展示会「危機管理産業展(RISCON TOKYO)2008」が 東京ビッグサイト西1・2ホール、会議棟および野外展示場等で開催されます。

日時:平成20年10月8日(水)~ 10日(金)午前10時~午後5時

特設ゾーンに、新型インフルエンザ緊急対策ゾーンが開設され、10社が企業展示します。

伊藤忠商事
新型インフルエンザ パンデミック対策に使用される全国主要機関にて多数ご採用頂いている最新かつ高機能機材を中心にご紹介をさせて頂きます。
感染防止セット
陰陽圧式エアーテントNPシリーズ
(発熱外来、仮設感染病棟対応用)
多機能型感染患者搬送袋PTB
トランジットアイソレーションフード

光陽ビジネスサービス
●新型インフルエンザ対策キット「安心プロテクトシリーズ」
●「SHマスクシリーズ」
●災害用非常食キット「安心サバイバル3」
●超小型簡単トイレセット「置けるんです-100(100回分)」
●非常用保存食(圧縮ビスケット)「DX3600」
<見どころ>
新型インフルエンザ対策キット、非常持出しキット
超小型簡易トイレ、その他オリジナル商品を多数展示いたします。

システムアイインターナショナル
(株)システムアイインターナショナル
商業施設の危機管理をサポートすべく、日々の安全点検をデータベース化、誰が、いつ、何処を点検したのかを管理する「点検システム」や、AEDの使用方法を映像で解説、独自映像も放映可能な「AED収納ケース」をご提案。
株式会社ジェイシーエス
天然由来の抗ウイルス素材を使用した「新型インフルエンザ対策キット」のご提案。

スミスメディカル・ジャパン
新型インフルエンザ対策備蓄用 搬送用人工呼吸器 パラパック、パルスオキシメータ、気道確保用医療機器(気管内チューブ、ラリンゲルチューブ等)

大幸薬品
二酸化塩素の働きにより空間中のウイルス・菌・ニオイを除去できる感染管理製品「クレベリンシリーズ」は簡単に身の回りの衛生対策ができる常備品としてお使いいただけます。

中川製作所
感染症からあなたの企業をどう守る~新型インフルエンザ対策保護用具
感染リスクが高い場合 備蓄セットA
感染リスクが中程度  備蓄セットB
平常時        備蓄セットC
セット内容:保護衣上下、N95マスク、手袋、ゴグル、キャップ等をレベル毎に品揃え。

ナカネ
出展製品
消防職員用反射ベスト・消防団員用反射ベスト・自主防災組織用反射ベスト・消防用腕章・反射ヘルメットステッカー・その他各種反射材用品
出展物と見どころ
弊社は40年以上の官公庁納入実績があります。弊社では大量ロット製造はもちろん、小ロット多品種の製造も得意としております。特に反射材を使ったベスト等の製造はお任せ下さい。本展示会には多数の見本や材料を用意し、その場でデザインのご相談も受けさせていただきますので、是非お立ち寄り下さい。

ビジネス・コンティニュイティ・テクノロジー
PC・プリンタなどのための耐震マットおよび書庫・ロッカー・生産設備のための耐震金具。
事務所・工場などの蛍光灯・窓ガラスの飛散防止・危機管理システム
災害時安否確認システム
法人・団体向け緊急地震情報配信サービス
機能性環境改善途材
新型インフルエンザ感染予防・感染拡大防止キット

ピースアンドキューズ
記載なし

メディコム・ジャパン
新型インフルエンザ対応マスク、ディスポーサーブル感染予防品(グローブ、マスク、ガウン)
 さらに10月8日(水)15時から16時30分には、新型インフルエンザの問題に取り組むNHK・虫明氏のコーディネートのもと、世界保健機関においてSARSや鳥インフルへの国際的な対応を指揮した押谷氏と、東京都危機管理監の島田氏、また事態を想定し対策を進めている企業代表の木船氏をパネリストに迎え、各界の視点から警鐘を鳴らす公開シンポジウムが開催されるようです。

コーディネーター
mushiaki.jpgNHK報道局 科学文化部 記者 虫明 英樹 氏

パネリスト
oshitani.jpg kihune.jpg shimada.jpg
東北大学大学院
医学系研究科
微生物学分野 教授
押谷 仁 氏
富士ゼロックス(株)
危機管理担当マネージャー
木船 賢治 氏
東京都危機管理監
島田 幸太郎 氏


[ 2008/09/27 00:00 ] 企業の動き | TB(0) | CM(1)

英語訳の新型インフルエンザガイドライン(フェーズ4以降)公開 

 平成19年3月26日新型インフルエンザ専門家会議が開催され、「新型インフルエンザガイドライン(フェーズ4以降)」が策定されました。 皆さん、これをもとにパンデミック対策をしていることでしょう。

 2008年9月19日に、これらの英語訳versionが一気に公開されました。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/09.html

 新型インフルエンザの英語訳は、Pandemic Influenzaでした。

 私はこれまで、厚生労働省は意図的に新型インフルエンザという単語とパンデミックインフルエンザという単語を区別しているのかと思っていました。しかし、英語訳を見る限り、

新型インフルエンザ=パンデミックインフルエンザ
のようです。裏を読み過ぎました。

 現在、リスクコミュニケーションがうまくいっていない大きな要因の一つとして、

Pandemic Influenzaの英語訳を新型インフルエンザにしてしまったことが挙げられます。

だから、
「新型インフルエンザとは、~~」という説明が必要になってしまうのです。
パンデミックインフルエンザという訳にしておけば、
「パンデミックとは、~~」という説明だけで済んだのです。

日本で最初にPandemic Influenzaの英語訳を新型インフルエンザにしてしまった人の罪は重いと思います。

なお、日本人は新○○と「新」という言葉を安易に使いすぎです。

新幹線、新大阪、新横浜、新下関、新白河、新花巻、新倉敷、新八代、新水俣、新神戸、新岩国、新富士、新尾道、新薬師寺、新平家物語、新日本製鉄、新広島市民球場、新社会党、新千歳空港

安易なネーミングは、後世が困ります。

[ 2008/09/26 00:00 ] 厚生労働省 | TB(0) | CM(0)

厚生労働省はN95マスクではなく立体型マスク推奨 

新型インフルエンザ:1人マスク25枚「各家庭で備蓄を」--厚労省が呼び掛け◇ただしガーゼは不向き
 厚生労働省の専門家会議は22日、新型インフルエンザに備え、 一般家庭でも市販のマスクを1人20~25枚程度備蓄しておくのが望ましいとする「新型インフルエンザ流行時のマスク使用の考え方」をまとめた。近く厚労省のホームページなどで公表し、国民に対応を呼び掛ける。【清水健二、関東晋慈】

 専門家会議が備蓄を勧めるのは「プリーツ型」と「立体型」と呼ばれるマスクで、いずれも繊維を化学的に結合させた不織布(ふしょくふ)で作られている。使い捨てが原則で、発症した場合はウイルスをまき散らさないように1日1枚で計7~10枚(発症期間を7~10日と想定)、健康な場合も、やむを得ず週2回外出するとして8週間分の16枚程度が必要としている。薬局やコンビニエンスストアで、数枚入りで販売している。

 ただし、飛散したウイルスを完全に吸い込まずに済むわけではなく、厚労省は「患者の2メートル以内に近付かず、人込みの多い場所に行かないといった予防策が大事」と指摘する。

 市販品には、ほかに綿織物を重ねたガーゼマスクがあるが、新型インフルエンザの予防用としてはフィルターの性能が十分ではないという。また高い密着性のある産業用の「N95マスク」も、長時間の着用は息苦しく日常生活に適さないとして、推奨していない。

 ◇患者数に応じて発生段階分類へ  また同会議は22日、発生段階を患者数に応じて4段階に分類することを決めた。現行の行動計画は世界保健機関が発表するウイルスの状態や国際的な拡大状況を表した「フェーズ」で分類しているが、国内状況に限定した新分類を定め、対応策をとりやすくする。 (毎日新聞 2008年9月23日 東京朝刊より引用・改編)
 これまで、一般家庭用としてN95マスクを販売していた営利目的の民間企業が沢山ありました。N95マスクなんて、一般家庭用としてまったく必要ないのに、不安をあおって購入させるのです。

 厚生労働省のような行政は、ある商品を勧めるということはあっても、勧めないということはなかなかできないものですが、マスクに関してこのようにはっきりとN95マスクを推奨しない態度を示すことに対して拍手を送ります。

[ 2008/09/25 00:00 ] 厚生労働省 | TB(0) | CM(1)

新型インフルエンザウイルス核酸キットがなんで存在するのか 

 栄研化学は、新型インフルエンザウイルスを検出するための試薬キットについて、厚生労働省から2008年9月19日に製造販売承認を取得したと発表しました。11月上旬をめどに発売する予定です。

http://www.eiken.co.jp/news/pdf/20080922-1.pdf
『新型インフルエンザ(H5亜型)ウイルス核酸キット』の
製造販売承認取得のお知らせ
 栄研化学株式会社(本社:東京都台東区、以下 栄研化学)は、昨年11月22日に厚生労働省に申請した『新型インフルエンザ(H5亜型)ウイルス核酸キット』(一般名)、製品名『Loopamp®H5亜型インフルエンザウイルス検出試薬キット』の製造販売承認を9月19日付で取得しました。なお、本試薬キットは、11月上旬を目途に新発売いたします。
 高病原性鳥インフルエンザ*1(HPAI)はインフルエンザA型ウイルスのH5、H7 亜型の強毒株の感染により起こる家禽の伝染病として知られていますが、1997年に 初めてヒトへの感染が報告され、2003年以降、東アジアを中心に世界387人がHPAI ウイルス(H5亜型)に感染し、245人の死亡者が出ています(2008年9月10日 WHO 資料)。
 また、インフルエンザウイルスは変異しやすく、HPAIウイルス(H5亜型)がヒト からヒトへ感染する新型インフルエンザウイルスへと変異し、世界的な流行(パンデ ミック)を引き起こす可能性が懸念されています。この新型インフルエンザのパンデ ミックを防ぐためには、流行の初期の段階で原因ウイルスおよび被害範囲を特定し、 治療薬の内服や移動制限などの適切な対応が必要で、感染初期における高感度のH5 亜型インフルエンザウイルスの検出方法が切望されている状況です。
 本試薬キットは、栄研化学の独自技術である遺伝子増幅法「LAMP法*2」を利用し、 高感度(最小検出感度40コピー)、迅速(増幅・検出に約40分)にH5亜型インフル エンザウイルスを検出します。
 臨床性能試験は、長崎大学熱帯医学研究所 森田公一教授のご協力のもと、ベトナム の研究機関において実施いたしました。
 本試薬キットは、LAMP法を利用した体外診断用医薬品としては、『Loopamp® SARSコロナウイルス検出試薬キット』に次ぐ製品となり、新興感染症の水際での防 疫あるいは感染拡大阻止に貢献するものと考えております。
 栄研化学は、引き続きLAMP法による事業を積極的に医療分野に展開するとともに 畜産、農業、食品、環境などあらゆる分野へのLAMP法の普及と遺伝子検査市場の拡 大を目指していきます。

本件に関するお問い合わせ先
【ニュースリリースに関するお問い合わせ先】
栄研化学株式会社 広報部
TEL:03(5846)3379 、FAX:03(5846)3474 、e-mail:koho@eiken.co.jp
ホームページ http://www.eiken.co.jp

【製品に関するお問い合わせ先】
栄研化学株式会社 マーケティング推進室 遺伝子検査チーム
TEL:03(5846)3287 、FAX:03(5846)3291 、e-mail:lamp@eiken.co.jp

【販売に関するお問い合わせ先】
栄研化学株式会社 営業管理室 計画部
TEL:03(5846)3264 、FAX:03(5846)3273


 これ新型インフルエンザ(H5亜型)ウイルス検出キットじゃなくて、鳥インフルエンザ(H5亜型)ウイルス検出キットですよ!東証1部上場会社である栄研化学が、なんでこんなはったりをかましているのでしょうか?

 新型インフルエンザは、世界中で発生していないため、H亜型が何か分かりませんし、そもそも発生前に新型インフルエンザウイルス検出キットを開発、販売することは不可能なんです。

 新型インフルエンザと鳥インフルエンザの区別をわざと曖昧にした商売も最近盛んですが、正直言って現場は迷惑しているんです。困ります。

[ 2008/09/24 00:00 ] 企業の動き | TB(0) | CM(0)

発熱外来の光景-吉野家文章風- 

そんなことより、ちょいと聞いてくれよ。スレとはあんま関係ないけどさ。
昨日、近所の発熱外来行ったんです。発熱外来。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで待合室座れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、38℃以上の発熱のない方はお帰り下さい、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、38℃の発熱如きで普段来てない発熱外来に来てんじゃねーよ、ボケが。
38℃だよ、38℃。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人で発熱外来か。おめでてーな。
よーしパパもうすぐお医者さんに診てもらえるから、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、タミフルやるからその席空けろと。
発熱外来ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
隣に座った奴がマスクもせず咳を始めてもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、重症なので先に診てもらえませんか、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、重症なんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
苦しげな顔して何が、重症、だ。
お前は本当に重症なのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、重症って言いたいだけちゃうんかと。
発熱外来通の俺から言わせてもらえば今、発熱外来通の間での最新流行はやっぱり、
近寄らない、これだね。
自宅から発熱相談センターに電話してタミフル処方してもらう。これが通の頼み方。
発熱相談センターってのは各自治体が設置した新型インフルエンザ疑いの人がまず電話する所。これ。
で、タミフル処方してもらう。自宅に届けてもらう。これ最強。
しかしこれを実現するには医師法・薬事法など法改正が必要という、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前らド素人は、トウシキミ定食でも食ってなさいってこった。
 吉野家文章とは「そんな事より、ちょいと聞いてくれよ」で始まり、「牛鮭定食でも食ってなさい、ってこった。」で終わる、インターネット上で流された奇妙な文章のことを言います。原作は、2001年4月7日の「新爆」さんという人の日記の一言です。それが、某掲示板で注目され、その結果盛んにコピーされ、ペーストされ、フェイクされて…一大ブームを作り上げたわけです。しかし、最近まったく見なくなりました。どうしてでしょうかね。

[ 2008/09/23 00:00 ] 発熱外来 | TB(0) | CM(1)

小学館「スペリオール」で感染列島の連載スタート 

 小学館の「スペリオール」(第2・4金曜日に発行)という漫画雑誌の 2008年9/26号(9/12発売、19号)から 「感染列島」(柿崎正澄 原作/映画『感染列島』製作委員会)の連載が始まっています。 (takaさん、いつも情報提供ありがとうございます)

http://bc-superior.net/thisweek/index.html

 すでに、映画版の感染列島は撮影が終了しており、2009年1月17日(土)のロードショーを待つばかりとなっています。映画公開に向けてのタイアップ企画スタートということです。

 で、早速買って読んでみました…。

 絶句です。

 「新型インフルエンザ」という単語が利用されていました。未知の感染症は、「新型インフルエンザ」を想定して、物語は進んでいくことになります。

 絶句した理由のいくつかを列挙します。また、それに対する感想も書いてみます。

 「新型インフルエンザ」患者が喀血(吐血)している。しかも50cmから1m程、酸素マスクを吹き飛ばして重力に逆らって喀血するという元気のよさ。
 →喀血という症状は、「この人は重症なんですよ」というシンボルとしてとてもわかりやすいため採用されたんだろう。

 「新型インフルエンザ」を疑った医師が保健所にただちに届け出を出していない。いきなり感染症法第十二条違反。
 →感染症法第十二条違反により感染症法第七十七条に定められる五十万円以下の罰金刑が今後この医師に与えられるというストーリーだったりして。

 その「新型インフルエンザ」を疑った医師は、「新型インフルエンザ」を疑っているにもかかわらず、インフルエンザ簡易キットを2日連続で行っている。
 →「新型インフルエンザ」を疑っているなら、保健所に連絡をすれば、地方衛生研究所、さらには国立感染症研究所でPCR検査など、鑑別診断してくれるのに、それを怠っている。完全に医師の知識不足による診断の遅れ。あーあ。

 「新型インフルエンザ」第1号患者が確定されている。
 →第1号患者の確定はまず困難。日本各地で同時に発病者が発生するため、ある個人を「第1号」と確定できるのはきっとそれらの情報が整理できた数週間後以降。

 突然病院関係者がある講堂みたいなところに隔離される。
 →あの~。人権保護の観点からそういうことは絶対にできないのですが…自宅待機ならまだしも…

などなど、突っ込みどころ満載でした大汗

 まあ、これはギャグ漫画であり、すべてがフィクションだから、それに突っ込みを入れても仕方がないとわかってはいるものの、読者への「新型インフルエンザ」のイメージがこのように植え付けられるのは「リスクコミュニケーション」の観点から困るなというのが正直な感想です。

 これからも怖いもの見たさで読んでみるか、もうやめるか、迷っています。

[ 2008/09/22 00:00 ] テレビ・映画・雑誌記事 | TB(1) | CM(1)

2ちゃんねる 2chを参考にできない自治体 

 いまや、日本最大の掲示板として知らぬ人はいないのが2ちゃんねるです。

 この2ちゃんねるには、日本語コミュニティとしてはほぼすべての題材がそろっており、新型インフルエンザ対策についても例外ではなく、数年前からスレッドが立ち上がっています。

 2008年9月21日現在、主なものでも以下のようなスレッドを確認できます。

【医学】すべてのインフルエンザに効くワクチンのテストが始まった
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1220752545/

★備蓄を晒せ!-新型インフルエンザ対策★
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/infection/1202691295/

【Avian】鳥インフルエンザ哨戒スレ【influenza】
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/infection/1170708708/

【新型】鳥インフルエンザ総合スレpart9
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/infection/1214918474/

【備えあれば】新型インフルエンザ備蓄スレ9【憂いなし】
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/infection/1206926849/

 しかし、多くの自治体では、2ちゃんねるのHPを見ることができません。なぜなら、多くの自治体では、インターネットにアクセス制限がかけられており、掲示板には接続できないからです。

 2ちゃんねるはどちらかというと公務員叩きに使われることが多く、省庁や地方自治体が積極的に活用するなんてことはまず考えられないと思いますが、もし新型インフルエンザ対策の国民議論を呼び起こしたいのなら、厚生労働省新型インフルエンザ対策推進室が自らスレッドを立ち上げ、議論させるなんていうアイデアはいかがでしょうか。

[ 2008/09/21 00:00 ] 使えるマニュアル・HP | TB(0) | CM(0)

地球SOS 新型インフルエンザの恐怖-漫画の紹介- 

 新型インフルエンザ対策―世論を高めましょ. というブログを開設しているLisaさんから、コメントをいただきました(ありがとうございました)ので紹介させていただきます。
 株式会社モチガセ(旧会社名 用瀬電機)のホームページで,新型インフルエンザについて,わかりやすく描いた地球SOS「新型インフルエンザの恐怖という漫画があります。抗ウイルスマスクを販売するモチガセの促販のために作られたものですが、手段はともかく、漫画というツールは現代社会では有用です。

新型インフルエンザや漫画の説明
http://www.mochigase.co.jp/dd.aspx?menuid=1091
漫画をweb上で読む、もしくはPDFファイルでダウンロード
http://www.mochigase.co.jp/dd.aspx?menuid=1092

プロローグ
『人類破滅』
第1章
『Dr和久珍(わくちん)研究所』
第2章
『大正スペイン風邪』
第3章
『強毒性H5N1型鳥インフルエンザ』
第4章
『日本沈没』
最終章
『備蓄のススメ』

 漫画のストーリーは、新型インフルエンザについてほとんど知識のない主人公が、タイムトンネルに乗ってスペイン風邪が流行った時代に行き、ワクチン博士が説明というストーリーです。
 恐らくこの漫画が執筆されたのが2007年以前なのでしょう。備蓄のススメ程度が予防的にできることとして記述があるだけです。今であれば、外出を控えるとか、咳エチケットとか、色々個人ができることを描けるのかなと思いました。
 しかし、知識の普及は重要なことで、ツールとしての漫画はとてもよいことです。

[ 2008/09/20 00:00 ] 企業の動き | TB(0) | CM(2)

死亡率・致死率の定義を確認 

 死亡率が30%になるからとんでもない!と叫んでいる人が先日いました。

 その人は、死亡率 (mortality rate)致死率(case fatality rate, fatality rate)の違いも分かっていないでしょう。

 その違いを改めておさらいしましょう。

 死亡率=一定期間内における死亡数/一定期間内におけるある1日の総人口

 となります。

 厚生統計に用いる主な比率及び用語の解説(厚生労働省)によれば、

 死亡率=年間死亡数/10月1日現在日本人人口

 で表されます。

 新型インフルエンザの年間死亡率=新型インフルエンザの年間死亡数/10月1日現在日本人人口

 となります。単位は%ですが、ここに「一定期間内における」という概念が含まれていることに要注意です。「死亡率○○%」とかいう表現の奥に含まれた時間の概念、それが誤解の第一歩です。
 単位は(/年)となります。なぜなら、分子は「年間死亡数」だからです。分子の単位が(人/年)なのです。では、なぜ%での議論が独り歩きしているのでしょうか?

 一般的に死亡率を議論するときは、1年あたりの死亡率を使うのはもっとも一般的です。
しかし、もし1カ月あたりの死亡率を計算すれば、その単位は
(/月) となります。

もちろん1週間あたり死亡率を計算すれば、その単位は
(/週)となります。

 一方、


 致死率=Aという疾患のある一定期間内死亡数/Aという疾患にある一定期間内に罹患している患者数

で計算できます。

これは、分子、分母ともに(人/期間)が単位なので、割合なので%で表現して構いません。

 あと罹患率(incidence rate)という言葉もよく使用されますので、再確認しておきましょう。
 罹患率とは、ある一定期間における新たなる疾病の発症頻度 (その疾病に罹患していない人からの新たな罹患)です。

 もう難しい計算式は疲れたので今日はこの辺で終わりにします。涙っ

 新型インフルエンザの罹患率は25%であり、この計算が低すぎるとか文句を言う人がいますが、文句を言う人は自分で理論立ててその推測をしてみてください。少なくとも私は無理ですので、専門家の計算方法を信じます。そもそも、ある一定期間における新たなる疾病の発症頻度の「ある一定期間」がどの程度の期間であるか分かっていて文句を言っているのでしょうか?期間の長さを変えれば、罹患率なんて簡単に変化します。極論を言えば、その期間を平均寿命の80年くらいに設定すれば、罹患率99%にもなりえるんです。

 専門家の計算した数字に文句を言う人は、自ら理論武装してその意見への反論を提出しないと、ただの屁理屈人間だと思います。

[ 2008/09/19 00:00 ] その他 | TB(0) | CM(0)

指示待ち人間はやめてください 

 今日も日記です。

 地方自治体の新型インフルエンザ対策担当者(にならなくてはいけないのに逃げ回っている人たち)は、口をそろえてこう言います。

「国が具体的な方針を示してくれないから私たちは具体的なマニュアルを作ることができない」

 私は心の中でこう思います。

「は~~~?なにを甘ったれたこと言ってるの???あなたたちは典型的な指示待ち人間ですね。」

 確かに国が方針を示さないと、都道府県・市町村レベルでは判断できないことはあります。 しかし、現在何の方針も示されていないわけではなく、公式にはガイドラインが公表されているのです。それに基づき、それぞれマニュアルをつくればいいのです。

「国が具体的な方針を示してくれないから私たちは具体的なマニュアルを作ることができない」

 この発言の裏側には、

「一度マニュアルを作成すれば、私たちの役割はそれで終わり」

 という思惑がうかがえます。この考え方が間違っているのです。

 新型インフルエンザ対策は、今後、半永久的に行っていく仕事です。そういう認識を自治体の首長をはじめ、幹部が理解すれば、そのための人員増につながるでしょう。片手間で、一時的なマニュアル作成だけが目的と安易に考えている自治体は非常に危険です。しかし、現時点では日本のほとんどすべての自治体はそのレベルです。

 たとえば、プレパンデミックワクチンの接種方針が決まっていない、タミフルの具体的配布方法が決まっていない、発熱外来の具体案が決まっていないなら、「検討中」と記載して、とにかく現時点で決まっていること、その自治体としてまとまっているものを形として出すべきでしょう。

 マニュアル作成は新型インフルエンザ対策の第一歩に過ぎず、時勢の変化に合わせ、適時(1ヶ月に1回ということすらあり得る)改訂していく必要があるということを認識してください。そんなことできないともちろん言われるでしょうが、「できない」を「できる」にするのが皆さんの仕事ではないでしょうか。

 間違っても一度作成して、5年後に見直すとかいう寝ぼけたことはしないようにしてください。作成した当日から見直し作業を始めてください。

[ 2008/09/18 00:00 ] 諦めの気持ち | TB(0) | CM(1)

事務方が事務方に新型インフルエンザ予算獲得の説明をしている 

 今日は日記です。

 先日、ある自治体の事務の職員Aが新型インフルエンザ対策の説明を上司の事務のB部長用に作成しているということで相談を受けました。

職員A
 「B部長が新型インフルエンザについてどの程度理解しているかわからないんだよね~。こういう資料作ってみたんですけど、見てもらえますか?」


 「・・・」

 あまりにもポイントが外れていて、的を得ていない資料を目の当たりにした私は、この資料をどうしてあげればよいか一瞬悩みました。と同時に、日本中でこのようなことが起こっているのではないかととても不安になってしまいました。

 事務の職員の方は予算の根拠とか、法律とかについては非常に堪能であり、優秀です。しかし、ほとんどの人が文系出身だからということもありますが、医学・科学についてはあまりにも知識が乏しすぎます。で、知識が乏しいのを認識して、人によっては勉強して理論武装しているのですが、中には先の職員Aのように、的を得ていない資料を作成しているケースがあると思われます。この資料で説明を受けるB部長も不幸です。

 職員Aの理由が的を得ない理由は、情報の根拠を元文献までたどっておらず、日本語の冊子やインターネットで集めた情報をそのまま鵜呑みにしていることが大きいと私は結論付けました。元文献が英語論文である時点で、多くの自治体職員はその文献を読むことを放棄します。この行為が日本の地方自治体の新型インフルエンザ対策の遅れの極めて重大かつ致命的な欠陥だと思います。

 地方自治体の皆さん、元文献、英語論文まで必ず読んで、それをもとに政策立案してください。お願いします。

[ 2008/09/17 00:00 ] 諦めの気持ち | TB(0) | CM(5)

WHO3ヶ月ぶりに鳥インフルエンザのヒト感染例のデータ更新 

 WHOは2008年9月10日、3ヶ月ぶりに鳥インフルエンザのヒト感染例のデータを発表しました。
 国立感染症研究所のHPにも即日アップされています。
 前回の6月19日以降、新たにインドネシアから2例の報告があり、合計で387例となりました。
 そのうち死亡者数は245人(64%)で、依然として高い致死率を保っています。

 2例ともにインドネシアで7月に発生した事例でした。共に死亡例です。

 38歳男性(Tangerang Municipality在住)は7月4日に症状が現れ、同月9日に入院、翌10日に死亡しました。この男性の家の近くには養鶏場があり、自由に歩き回る鶏と接触する機会はあったようです。

 一方、20歳男性(Tangerang District在住)は、7月20日に症状が現れ、29日に入院したが31日には死亡しました。20歳男性は、男性自身に症状が現れる前に、飼っていた鶏が死んでおり、またこの間に飼育していた鶏を処分し食べていたらしいです。

 ここ3ヶ月、鳥インフルエンザのヒト感染例のデータがまったく更新されないことから、インドネシアからの公式情報提供が完全に途絶えたのかと心配していましたが、約2ヶ月ぶりの公式発表となりました。

 WHOの公式発表数は、あくまで確定例なので、全体の症例を網羅していないとの批判がよくありますが、WHOの尾身先生は、あらゆる講演で、この公式発表数はかなり全体を把握しているという見解を示しています。

 私も、鳥インフルエンザ感染例に関して、もっとも信頼性の高い情報としてこのデータを重宝しています。そのような意味で、
「3ヶ月ぶりに公式発表があった」
「H5N1インフルエンザ患者数は減少傾向である」
という公式情報は関係者は必ず認識すべき事項であると思っています。

[ 2008/09/16 00:00 ] 鳥インフルエンザ | TB(0) | CM(0)

大分県の新型インフルエンザの大流行を想定した発熱外来訓練 

 数年以内の発生が懸念される新型インフルエンザの大流行を想定した大分県の発熱外来訓練が2008年9月12日、大分市の市医師会立アルメイダ病院で行われた。感染拡大を防ぐため、屋外に設けた患者受け付け用のテントでは、関係書類が風で飛ばされ、職員の手が回らず患者が放置されるなど、課題も見えた。

 患者役の県職員や家族ら約20人、医師や看護師ら医療関係者約70人が参加。県内の医師ら約100人が見学した。

 医師3人体制で、新型インフルエンザ以外の一般患者も含めた20人を診察する想定で行われた。ぐったりした子どもを抱きかかえた母親や、タミフルの処方だけを求める男性など、様々な患者がテントに詰めかけるなか、マスクを着けた病院職員が重症者から順番に院内へ誘導。防護服にゴーグルを装着した医師や看護師らが、診察や入院準備に走り回るなど、本番さながらの慌ただしさだった。

 県は、大流行期に県内で1日当たり患者約1万人が発熱外来のある医療機関約50施設を受診すると推定しており、1医療機関では1時間に20人を診察する計算だ。

 佐伯市西谷町の井上雅公医師は「爆発的感染が起これば、ゆっくり患者を診られないと思う。地元でも訓練したい」と話し、阿南仁・県福祉保健部長は「訓練の反省を生かし、今後の備えを充実したい」と語った。
(2008年9月13日 読売新聞より引用・改編)

[ 2008/09/15 00:00 ] 訓練フェーズ5B・6B | TB(0) | CM(0)

明石市の新型インフルエンザ対策行動計画 マニュアル編を読んでみた感想 

明石市の防災安全課新型インフルエンザ対策行動計画 マニュアル編の評判が大変よろしいようです。

ということで、少し読んでみました。

4ページ
2 新型インフルエンザ発生についての自粛依頼文(国内発生時)
現在の文章:発生が懸念されていた新型インフルエンザが、平成○○年○○月○○日に、○○○(発生場所)で発生したことが確認されました。

訂正案:発生が懸念されていたH○N○インフルエンザが、平成○○年○○月○○日に、○○国から○○空港経由で帰国した患者を初発として、○○県(発生場所)を中心として○○人発生したことが確認されました。そのため、国は新型インフルエンザが発生したと宣言いたしました。

訂正の理由
 新型インフルエンザの定義は、「ヒトの間で効率的で持続的なヒトーヒト感染により伝播してインフルエンザの流行を起こした」ことなので、現在の文章のように、あたかもある1人の患者が発見されたことにより新型インフルエンザと症例定義することはできません。おそらく明石市は「H5N1インフルエンザ」と混同していると思われます。

4ページ
3 市長メッセージ
 市長からのメッセージとしては具体性に欠けます。
集会等の自粛
「集会の禁止や閉館という事態も想定してください。」ではなくて、「都道府県知事が感染症法32条に基づき集会の禁止や建物への立入りを制限します」と明確に表現してほしいです。

公共交通機関、企業について
「都道府県知事が感染症法33条に基づき、72時間以内の期間を定めて、新型インフルエンザの病原体に汚染され、又は汚染された疑いがある場所の交通を制限又は遮断します」と明確に表現してほしいです。

7ページ
4 ごみの排出抑制のご協力(お願い)
素晴らしい!

23ページ
傷病者搬送
 救急車内での換気方法を図入りで説明しているのが素晴らしいです。
airflow.jpg
窓を開けると車内の空気は後ろから前に流れるのは残念でした。前から後ろに空気が流れれば完璧でしたね。

32ページ
素晴らしい!

62ページ
発熱外来は医療機関以外は小学校の保健室を利用することを想定しているようですね。

66ページ
10 遺体対応マニュアル
現場のことが分からないので、詳細なコメントはできませんが、とても具体的に記載してあると思います。

全体としては
・ゴミ収集の回数削減のお知らせ
・手袋・マスク・ゴーグルの装着時のマニュアル写真
・患者運搬時の救急車内の空気の流れ

など「ここまで解説するか!」という内容で正直感動しました。

是非一読することをお勧めします。
[ 2008/09/14 00:00 ] 使えるマニュアル・HP | TB(1) | CM(7)

鳥取県が10病院に防護用品を備える 

 新型インフルエンザ患者の大量発生に備え、鳥取県は医療従事者への感染を防ぐための防護ガウンやマスクなどを県内の主要10病院に配備することを決め、購入費1632万円を今年度一般会計補正予算案に盛り込んだ。

 患者用のマスク2万個のほか、医師や看護師用の防護ガウン、帽子、排気弁付きマスクなどを各9600個、プラスチック手袋16万組を購入する。

 鳥取県健康政策課によると、県内の感染症専門の病床は、県立中央(鳥取市)、県立厚生(倉吉市)、済生会境港総合(境港市)の3病院に計12床あり、いずれも防護用品を備えている。

 しかし、多くの感染患者が発生すると3病院で対応できない事態が予想されるため、大量の防護用品をほかの病院にも準備することにした。

 日本で新型インフルエンザが流行すると、県内では、最悪の場合、15万2500人が感染、3230~1万2200人が入院し、810~3050人が死亡すると予測している。
(2008年9月12日 読売新聞より引用・改編)

[ 2008/09/13 00:00 ] 行政の会議・計画 | TB(0) | CM(0)

解説委員室ブログNHKブログより~新型インフルエンザ ワクチンの評価は? 

解説委員室ブログNHKブログ おはよう日本「おはようコラム」 おはようコラム「新型インフルエンザ ワクチンの評価は?」に、分かりやすい絵が掲載されていましたので、引用させていただきます。

http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/10731.html

NHKプレパンデミックワクチン絵

 厚生労働省は、今週から、新型インフルエンザの流行に備えて備蓄しているワクチンを、最前線にたつ医療関係者など6400人に接種し、有効性や安全性を確かめる研究を始めました。向江解説委員に聞きます。

Q1.このワクチンの研究は、どのようなものなのですか?

新型・インフルエンザに対するワクチンは2つあります。
1つは、新型インフルエンザウイルスが現れてからつくるワクチンです
それでは、時間がかかるため、もう1つ、備蓄している、ワクチンがあります。
こちらは、新型ウイルスに変わる恐れがある鳥インフルエンザウイルスをもとにつくっています。すでに、2000万人分を、備蓄しています。
今回の研究は、この備蓄ワクチンの有効性と安全性を、確かめるものです。
医療関係者や検疫所の職員から 希望者を募って、この秋までに、6400人に接種します。

Q2.この備蓄ワクチンの評価はどうなのですか?

まだ、新型ウイルスが現れていないため「どれだけ有効か」は、はっきりしません。
しかし、これまでの試験で、免疫はつくと見られています。
同じような型の新型ウイルスが流行すれば、効果が期待できるということです。
安全性については、いまのところ、重大な副作用はでていません。

Q3.この備蓄ワクチンはどう使われるのでしょうか?

このワクチンは、流行が始まった段階で、まず、社会機能を維持する人たちに、接種する計画になっています。医療関係者や 警察、消防、ライフラインの関係者など、1000万人になります。さらに、この研究が、注目されているのは、事前接種の検討があるからです。厚生労働省は、この研究結果をもとに、社会機能を維持する人たちへの、事前接種を、来年度から、検討するとしているのです。最前線に立つ人たちに流行が始まってから、接種しても、間に合わない恐れがあるという危機感からです。
世界に先駆けた対応で、注目されています。

Q4.事前接種というのは、必要なのでしょうか?

事前接種が必要かどうかは、専門家の間でも、議論があります。
それは、まだ、不確かな部分が、多いためです。

新型・インフルエンザに対するワクチンは2つあります。
1つは、新型インフルエンザウイルスが現れてからつくるワクチンです
それでは、時間がかかるため、もう1つ、備蓄している、ワクチンがあります。
こちらは、新型ウイルスに変わる恐れがある鳥インフルエンザウイルスをもとにつくっています。すでに、2000万人分を、備蓄しています。
今回の研究は、この備蓄ワクチンの有効性と安全性を、確かめるものです。
医療関係者や検疫所の職員から 希望者を募って、この秋までに、6400人に接種します。

Q2.この備蓄ワクチンの評価はどうなのですか?

まだ、新型ウイルスが現れていないため「どれだけ有効か」は、はっきりしません。
しかし、これまでの試験で、免疫はつくと見られています。
同じような型の新型ウイルスが流行すれば、効果が期待できるということです。
安全性については、いまのところ、重大な副作用はでていません。

Q3.この備蓄ワクチンはどう使われるのでしょうか?

このワクチンは、流行が始まった段階で、まず、社会機能を維持する人たちに、接種する計画になっています。医療関係者や 警察、消防、ライフラインの関係者など、1000万人になります。さらに、この研究が、注目されているのは、事前接種の検討があるからです。厚生労働省は、この研究結果をもとに、社会機能を維持する人たちへの、事前接種を、来年度から、検討するとしているのです。最前線に立つ人たちに流行が始まってから、接種しても、間に合わない恐れがあるという危機感からです。
世界に先駆けた対応で、注目されています。

Q4.事前接種というのは、必要なのでしょうか?

事前接種が必要かどうかは、専門家の間でも、議論があります。
それは、まだ、不確かな部分が、多いためです。

1つは、同じ型のウイルスが流行するとは、言い切れないことです。
また、多くの人に接種すると、それだけ副作用が増える心配があります。
有効性を評価することが、難しいことが、あります。
その一方で、できる限りの対策をしておきたいということがあります。
このため、効果とリスクを、どう評価するかが、ますます重要になります。
それだけに、ワクチンの有効性や安全性について、わかりやすく情報を提供することが、必要だと思います。


 さすがNHK、冷静に対応するように最後はまとめてますね。
[ 2008/09/12 00:00 ] テレビ・映画・雑誌記事 | TB(0) | CM(1)

発熱外来とトリアージ(1) 

トリアージの意味
 トリアージ(Triage)とは、災害発生時などに多数の傷病者が同時に発生した場合、傷病者の緊急度や重症度に応じて適切な処置や搬送を行うために傷病者の治療優先順位を決定することを言います。救急の原則と言われている3つのT、選別(Triage:トリアージ)、治療(Treatment:トリートメント)、搬送(Transport:トランスポート)の3Tのひとつです。トリアージ(Triage)は、フランス語で「選別」を意味する「trier」に語源を発し、良い物だけを選り抜く、選別するという意味で、フランス繊維商人が羊毛をその品質からいくつかのクラスに区分けするのに用いた言葉と言われています。医学の世界に応用されたのはナポレオン時代で、傷ついた多くの戦傷者の中から比較的軽傷者を手当てして戦線に復帰させ、重症者は後回しにするという戦略的な言葉として用いられたが、今日のようなトリアージの概念が確立されたのは第一次世界大戦後です。

トリアージタッグとは
 トリアージタッグとは、トリアージの際に用いる識別票(下図)のことです。災害現場で救助された負傷者は、トリアージ実施責任者によりトリアージ区分されます。そして、その区分に基づき医療機関に運ばれ必要な処置、治療を受けることになります。タッグに記載された内容は、適切な治療を受けるための重要な情報であり、被災地内の医療機関においては簡易カルテとして利用することも可能です。又、受入れ患者の総数や傷病程度別患者数をより的確に把握するこができます。
 用い方は、負傷者の右手首にタッグのゴム輪を二重に巻きつけますが、不可能な時は左手首→右足首→左足首→首の順になります。尚、タッグ用紙は3枚つづりで、1枚は災害現場用、2枚目は搬送機関用、3枚目本体は収容医療機関用となっております。

triage.gif

優先度

識別色

分類

傷病等の状態

第一順位

赤 色

救護処置、
搬送最優先順位群
(重 症 群)

体幹に重大な危険が迫っていて、速やかに(5~60分以内)に救急医療機関で治療を開始すれば救命可能な人

第二順位

黄 色

優先順位2番目群
(中等症群)

今すぐに治療しなくても生命に影響はないが、放置しておくと生命の危険がある人

第三順位

緑 色

軽処置群
(軽 症 群)

トリアージタッグは未使用(手に取り付けるだけ)、救護所または近所の医院での救護処置で間に合う人

第四順位

黒 色

不搬送、不処置群
(死 亡 群)

体幹や頭部に重大な損傷があり、既に生命反応がなくなりかかっている人、または既に死亡している人

以上、社団法人 松阪地区医師会HPより引用
発熱外来でのトリアージ
 発熱外来でのトリアージはこのようなイメージでしょうか。

優先度

識別色

分類

傷病等の状態

第一順位

赤 色

救護処置、
搬送最優先順位群
(重 症 群)

入院治療が必要な危険が迫っていて、速やかに感染症指定医療機関等で治療を開始すれば救命可能な人

第二順位

黄 色

優先順位2番目群
(中等症群)

入院治療が必要なほど生命に影響はないが、タミフルなどの抗インフルエンザ薬の投与が必要な人

第三順位

緑 色

軽処置群
(軽 症 群)

新型インフルエンザの疑いはなく、近所の医院での治療で間に合う人

第四順位

黒 色

不搬送、不処置群
(死 亡 群)

既に生命反応がなくなりかかっている人、または既に死亡している人


 発熱外来で、「黒」と判断することはない様にも思いますが、一応入れておきました。

 発熱外来では、発熱患者をトリアージすることになっています。
 しかし、災害現場でのトリアージについては日本でも阪神淡路大震災や、兵庫県福知山線JR脱線事故、新潟県中越地震、新潟県中越沖地震などの経験を踏まえ、DMATなどの災害医療体制が整備された結果かなり認知度が高くなっていますが、現在の国のガイドラインでは、「だれが新型インフルエンザ患者のトリアージをするのか」決まっていない(すなわち、感染症の専門家だけではなく、内科、さらには診療科を問わず全ての医師が対応することになっている)」ことが問題です。
 トリアージには、訓練が必要です。 訓練なしでのトリアージでは、トリアージされた患者が悲惨です。 (急遽借り出された皮膚科医・眼科医にトリアージされ、「あなたは緑色です」と診断される可能性もあります。国民はこのような計画が進行中であることを知るべきです。)
 この辺りが行政の計画の限界です。解決方法は見つかりません。

[ 2008/09/11 00:01 ] 発熱外来 | TB(0) | CM(0)

発熱外来とは?その2 

 もし新型インフルエンザが発生した場合、現在の国の流行予測によると、国民の約25%が罹患すると予測されています。 
 東京在住の1人の日本人が東南アジアで新型インフルエンザにかかって帰国すると、最悪の場合10日後には1都4県に感染が広がり感染者数が12万人に達するとの試算結果を16日、国立感染症研究所の研究グループがまとめています(首都圏在住者88万人の行動パターンから予測)。 この患者さんを今の医療施設でさばききれるかがポイントです。ズバリさばききれません。何故でしょうか?

1.10日後の時点で、新型インフルエンザを確定診断するすべがない
 都道府県の机上の空論計画では、封じ込め段階では新型インフルエンザを確定診断(もしくは疑い例)の場合に感染症指定医療機関に(疑い)患者を勧告入院させることになっていますが、実は、この確定診断をすることが少なくとも患者さんから検体を24時間以上経たないとできません。というのも、地方衛生研究所レベルで仮にH5N1抗原が検出できても、現在の仕組みでは国立感染症研究所にウイルスを搬入して確定することになっているからです。かつ、H5N1インフルエンザとの診断はついてもそれが「新型インフルエンザ」とは断定できません。「新型インフルエンザ」の症例定義は、「多くの人に感染し発病させること」こそが必要だからです。

2.人工呼吸器など、救命に必要な医療資機材の不足
 NHKスペシャルでも報道されていましたが、はっきりいって莫大な患者全員を救うために必要な人工呼吸器は病院に十分な数ありません。
病院の医師「何のために病院に新型インフルエンザを入院させるんですか?」
行政「治療のためです。」
病院の医師「どういう治療を想定してるんですか?」
行政「タミフルを投薬し、重症の場合は呼吸管理もお願いします。」
病院の医師「では人工呼吸器を行政が貸してくれるんですか?他の病院から手配してくれるのですか?」
行政「…」

3.医療職の不足(逃避)
これがお金では決して解決できない最も深刻かつ現実的な問題です。
次回これについて説明します。
[ 2008/09/10 00:00 ] 発熱外来 | TB(0) | CM(0)

パンデミック対策6点セット9,800円 

A.R. メディコム・インク・アジア・リミテッド(メディコム・ジャパン)(所在地:兵庫県神戸市中央区江戸町96 日本支社長 藤原慎一)は、鳥インフルエンザ&新型インフルエンザ対策用キット(パンデミック対策キット)を発表した。

今回 発表するパンデミック対策6点セットは、次のとおりである。

■製品・サービス詳細
6点の防御用製品が、対策小冊子と共に1セットにコンパクトに収められています。
内容物:N95マスク、ガウン、グローブ、キャップ、シューカバー、シールド
サイズ: 33x29.6x4cm  重さ約300g

企業・家庭での対新型インフルエンザ備蓄用に。

medicom6.jpg

■特徴
N95マスクは、NIOSHのN95基準に適合したスピレーターマスク。
0.3マイクロメートル以上の空気中の微粒子を95ネ上カット。
使用限度時間 13時間

■価格
希望小売価格:9,800円/セット

現在、Amazonで発売中。(アマゾン・ショッピングサイト、カテゴリー:ヘルス&ビューティーで、新型インフルエンザと検索ください)

企業備蓄用など大口見積もりの場合は、下記メーカー相談窓口まで。

【A.R. メディコム・インク・アジア・リミテッド(メディコム・ジャパン)とは】
カナダに本社をおく、感染予防製品の世界的メーカー。
歯科・医療分野を中心にディスポーザブル製品を製造輸入・販売。
日本支店は兵庫県神戸市。http://www.medicom-japan.com/

【本件の連絡先】
A.R. メディコム・インク・アジア・リミテッド(メディコム・ジャパン)
担当者氏名: 近藤
Tel: 078-327-2333 FAX: 078-327-2112
e-mail: infor@medicom-japan.com URL:http://www.medicom-japan.com/
〒650-0031 兵庫県神戸市中央区江戸町96 ストロングビル8F
新型インフルエンザビジネスが現在活況を迎えています。

なお、私はこんなぼったくり値段では絶対に買いません。1,980円なら購入を検討するかもしれません。

[ 2008/09/09 00:00 ] 企業の動き | TB(0) | CM(1)

特定感染症危険担保特約 

 以前、東京新聞、中日新聞が関東の保健所設置自治体などにアンケートをした項目の中に、。

その中で、
 「医療従事者に対する補償制度の創設」は国への要望で最も高い(78%)ということを伝えましたが、あいおい損保が、特定感染症危険担保特約が2008年5月12日の感染症法改正に合わせて変更されたということをホームページに掲載していましたので、紹介させていただきます。

http://www.ioi-sonpo.co.jp/corporate/news/pdf/2008/20080512.pdf

火災保険で、休業損失担保特約に入ればよいようです。

 新型インフルエンザに限らず、医療従事者はあらゆる医療においてリスクを背負っており、それに対しては民間の保険によってカバー(例;災害保険、医療事故に対する保険、休業補償に対する保険) されています。それなのに、新型インフルエンザという単なる1つの疾患だけに対して補償制度を創設するというのは、ありえないことです。

 気持ち的にはよくわかるのですが、現在民間の保険が存在し、一部の医療従事者は高い保険金をそれに対して投資している以上、その保険に各個人が加入するということが最初に求められるはずですし、PPE+予防内服(+プレパンデミックワクチン)をしっかりすれば感染は予防できるという原則から、お金の問題は個人で解決しろということになりそうです。  

 以下に他の医師向け収入補償保険を販売している企業のホームページを列挙してみました。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
ドクター長期収入補償保険
日立キャピタル損害保険代理店
株式会社ファーストプレイス


医師所得保障.com
医師・歯科医師の所得保障リンク集
所得保障保険金
東京海上日動火災保険株式会社代理店
株式会社キャリアブレイン


民間医局
東京海上日動火災保険株式会社代理店
株式会社メディカル・プリンシプル社


 発熱外来に駆り出される場合は、医師会を通じての依頼となることが想定されており、それが公務なのであれば、公務災害として認定される可能性は否定できませんが、ヒトがある疾患に罹患した場合に、その因果関係を立証するという作業は、原爆症の認定などをみても分かるように、とても困難で、例えばA医師が新型インフルエンザに「業務上」罹患したのか、それとも「一般生活において」罹患したのかを明確に区別する方法がない以上、やはり「医療従事者に対する補償制度の創設」は困難ではないでしょうか。

 これには色々な意見があるかと思いますが、個人的には「金」の問題は後ででもどうにでもなるが、「命」の問題はどうにもならないので、「命」優先で計画することが大切なのではないかと思います。

[ 2008/09/08 00:00 ] 企業の動き | TB(0) | CM(0)

問診と検査結果の乖離-大相撲大麻使用疑惑に学ぶ 

 大相撲の露鵬(大嶽部屋)と白露山(北の湖部屋)の兄弟力士の大麻使用疑惑で2008年9月6日、東京都内の検査機関(三菱化学メディエンス)で2人の尿サンプルを精密分析した結果、当初の簡易検査と同じく大麻への陽性反応が出たことが明らかになりました。

 三菱化学メディエンスは、日本で一つしかない国際機構(世界反ドーピング機関=WADA)公認の機関です。そこで大麻への陽性反応が出たことは、 「露鵬と白露山の尿中に大麻が確実に存在する」という事実が明らかになったということです。

 一方、露鵬と白露山は、大麻の吸引をしていないと口述しています。

 医療の世界で、
「問診で9割以上の病気の診断がつく」
「検査結果ばかりを求める医者になるな」

と、何度もいろんな諸先輩方にアドバイスを受けたものです。

 今回のように、問診内容と検査結果が正反対の場合、医師はどのようにして診断を付けるのか、悩ましいところです。

 新型インフルエンザの場合、現時点では、検査結果ではなく、最初は問診のみで「要観察例」というようにあたりを付け、そこで咽頭ぬぐい液を検査に提出し、約1日くらいで検査診断をつけることになります。

 それと同時に、患者に問診をして、どこでどのような鳥や人と接触したかなどを聞き出します。

 もし、H5N1インフルエンザ患者が、今回の露鵬と白露山大麻使用疑惑の時のように問診と検査結果が相反する場合、現場はかなり困るだろうなと思います。

 そのような観点で、今回のニュースに今後も注目しています。

[ 2008/09/07 00:00 ] その他 | TB(0) | CM(0)

パンデミック期に保健所の指示した医療機関を受診するのはたった0.25% 

衝撃的なアンケート結果を発見しました。

http://www.micks.jp/research/2008/vol04/vol_0406.html

MICKS - 院内感染対策の情報サイトというホームページで、院内感染リサーチというものが年1回行われています。

院内感染リサーチについて

 院内感染対策に関する生活者(患者)の意識・実態調査は、株式会社モレーンコーポレーションのスポンサーにより、株式会社インテージ・インタラクティブ(注1)のインターネット調査を通して年1回実施されるWEBコンテンツです。

 院内感染対策に関する生活者(患者)の意識・実態調査に掲載されている全ての情報の著作権は、株式会社モレーンコーポレーションに帰属し、これらの情報の一部または全てを許可なく無断で転載、複製、翻訳、販売、放送などに利用することは固く禁じられています。

注1:国内最大級のインターネット調査会社。調査会社として業界No.1の株式会社インテージとインターネット業界No.1のヤフー株式会社の合弁会社として設立された。全国に有する50項目の属性に及ぶ本人確認済みのモニター約61万人は、国内最大。
このアンケートの中で、 鳥インフルエンザ流行時に感染してしまった時、どの医療機関で受診するか という質問項目があり、 外出を控えるよう報じられている中で、鳥インフルエンザ感染を自覚した時にどの医療機関に診療に行くか、との質問に対し選択肢の中では、「小規模の医院・クリニック・診療所」(45.6%)、「病院」(50.6%)という結果になっていました。

この質問項目の正解は、
自治体が設置する発熱相談センター(保健所などに設置される)に電話をし、その指示に従う
なのですが、そう回答したのは3111回答中、8回答と、なんと0.25%だけ!
まう電話などで相談と回答した7回答を合わせても、所詮は0.5%だけです。

この結果を現実と受け止め、リスクコミュニケーションをこれからより徹底していかないと、人為的な感染拡大は止められないのでしょう。
[ 2008/09/06 00:00 ] 発熱外来 | TB(0) | CM(0)

あいおい損害保険のコンサルティング料金15万~30万円 

あいおい損保、企業向け新型インフルエンザ対策のコンサルティングサービスを開始

 あいおい損害保険株式会社(社長:児玉正之)は、株式会社あいおいリスクコンサルティング(代表取締役:加藤孝)の協力を得て、企業向け新型インフルエンザ対策コンサルティングサービスを8月14日より開始いたします。

 近年、鳥インフルエンザが変異し、ヒトからヒトへ感染する新型インフルエンザの発生の懸念が高まっています。この感染症の症状は重篤であるとともにヒトは免疫を持たないことから、パンデミック(世界的大流行)となり、全世界的に社会・経済的パニックをもたらすことが予測されています。

 日本においても新型インフルエンザの病原性が重度の場合、約64万人が死亡するとの厚生労働省の推計(注)もあり、企業にとっては、「従業員・家族の生命」「事業の継続」に対する脅威として緊急に対応しなければならない課題となっています。

 しかしながら企業における対策は十分とは言えず、特に中小企業においては認識すら進んでいない実状があるため、「新型インフルエンザ対策をこれから準備する企業」や「新型インフルエンザ対策を一定程度策定している企業」など企業の対策レベルに応じたコンサルティングサービスを開始することといたしました。

 また、事業協同組合・同業者会など企業団体からのお申し込みにより、経営者の皆様を対象とした「企業の新型インフルエンザ対策セミナー」を開催いたします。

 本セミナーでは基本方針をどのように策定し、社内態勢をどうのように整備するべきか等、新型インフルエンザ対策の重要性について経営者の皆様にご理解していただきやすい内容となっております。

(注)出典:「新型インフルエンザ対策行動計画」新型インフルエンザ及び鳥インフルエンザに関する関係省庁対策会議(平成19年10月改訂)

■企業向け新型インフルエンザ対策コンサルティングサービスの概要

1.個別企業の「新型インフルエンザ対策コンサルティング」サービス

(1)レベル1(基本):「新型インフルエンザ対策をこれから準備する企業」向け
(a)新型インフルエンザの基礎的知識および行動計画策定の基本的考え方に関する研修
(b)早急に構築すべき事前対策についての策定支援
 ・基本方針および目標
 ・事前準備策の洗い出しおよび計画
 ・新型インフルエンザ発生時の対応
 ・危機管理体制の構築方法 など
  コンサルティング料金:5万円(税込み)

(2)レベル2(応用):「新型インフルエンザ対策を一定程度策定している企業」向け
(a)現状の対策内容の分析診断
(b)上記診断結果に基づく今後の対策ポイント指導およびマニュアル作成支援

【 診断・指導のポイント 】
・企業として守るべきもの(役職員や家族の安全確保、企業の社会的責任等)が明確にな っているか
・危機管理体制が構築され、指揮命令権限が明確になっているか
・感染防止策・拡大防止対策だけでなく、パンデミック時の人員計画や勤務方法等が明確になっているか
・役職員に対する教育・訓練が充分に機能しているか など


 コンサルティング料金:個別にお見積もりします
 【 コンサルティング料金(例) 】
 従業員数300名、業種:製造業
 現状を分析した結果、主に役職員に対する教育・訓練を中心とした対策のアドバイスを行い、訓練プログラムの策定支援まで行なった場合
 15万~30万円(支援内容・企業規模等により料金は変動いたします)

2.新型インフルエンザ対策セミナー

 新型インフルエンザの脅威について解説し、併せて企業として考慮すべきこと(従業員・家族の安全、事業の継続、社会的責任の考慮等)や具体的対策(感染予防・拡大防止対策や、パンデミックを想定した事業継続計画)について、具体的事例を挙げながら解説いたします。

(1)セミナー時間:1時間~1.5時間

(2)申込単位:事業協同組合・同業者会などの企業団体・組織単位

(3)実施最低参加企業数:20社目処

(4)セミナー料金:1開催につき6万円(税込み)

以上
 もはや、新型インフルエンザ対策は民間企業に託されているのですが、このように、明らかにビジネスとして成立している状況をみると、不思議な気分になってしまいます。

 しかしながら、新型インフルエンザ対策は、国や地方自治体がすべてしてくれるのではないということを知らしめるためには、このように費用がかかるということを明確にすることは悪くないのかもしれません。

 新型インフルエンザ対策は誰のためでもなく、ひとりひとりの人間のためなんだ、ということを、経営者としての病院・診療所の責任者に理解してほしいのですが、なかなか理解してもらうのに苦労します。
[ 2008/09/05 00:00 ] 企業の動き | TB(0) | CM(0)

検疫所を意味するQuarantineはイタリア語の40から生まれた言葉 

 新型インフルエンザ対策の国内の最初の砦、検疫所は、水際対策を遂行しなくてはなりません。しかし、航空機で海外と日本を行き来する現代社会には、検疫所という場所は(失礼を承知で断言しますが)人の検疫という意味ではまったく存在意義を失っています。なお、モノの検疫ではまだ重要な役割を担っています。

 今日はその理由を検疫所の語源から探っていきます。

 検疫所は、英語でQuarantineと書きます。

 さらに、イタリア語の40は、Quarantenaと書きます。

 QuarantineQuarantena、そっくりですね。これは14世紀のベネチアで、伝染病の予防(当時はペストが流行)のため、入港前に船舶を40日間停留させていたことに由来しています。

 そうです。新型インフルエンザが発生したら、到着した飛行機を潜伏期間である10日間空港に停留(という言葉が正しいのか?)させなければ、検疫にならないのです。

 発熱のある人とない人を振り分けることすらせず、全員が潜伏期間である10日間、空港で足止めです。これを徹底しない限り、水際作戦には必ず漏れが出ます。

 これを徹底することは無理です。ですので検疫所での封じ込めは不可能です。無理なものは無理と認める勇気は大切だと思います。

[ 2008/09/04 00:00 ] 移送・搬送・隔離 | TB(1) | CM(0)

外岡立人先生の地元 市立小樽病院のお寒い状況(3) 

 外岡立人先生が、かつて所属した小樽市が経営する、市立小樽病院は経営危険度 全国4位・全道1位というお寒い状況と、週刊ダイヤモンド 08年6月14日号は報告していました。

 これついて、地元の小樽ジャーナルが2008年6月15日に特集記事を組んでいました。
http://webotaru.jp/2008/06/0615-4.php

小樽市立病院の経営危険度 全国4位・全道1位
 自治体病院の経営危険度ランキングで、小樽市の市立小樽病院・第二病院が、全国でワースト4位、全道でワースト1位にランクされた。

 これは、「週刊ダイヤモンド」6月14日号の「病院格付け」特集で、自治体別病院の経営危険度で掲載したランキングから明らかになった。

 この自治体別病院の経営危険度ランキングは、2006年度地方公営企業年鑑に基づき作成されたもので、全国ワースト1位の青森県(むつ総合病院ほか3病院)、2位の大阪市(総合医療センターほか3病院)、3位の神戸市(中央市民病院・西市民病院)に次いで、小樽市(市立小樽病院・第二病院)がワースト4位につけた。

 小樽市の指標は、一時借入金が49億5,000万円で、経常収支比率は101.6%でワースト4位となった。経常収支比率は、70~80%が適正値で、100%を超えると危険的状況という。全国のワースト4位は、全道では、赤平市(赤平総合病院)を抜き、ワースト1位となっている。

 同時に、北海道の現地ルポも載せられ、夕張市とともに小樽市も取り上げられた。 「小樽の“暴走市長”に総務省が待った」 の見出しの下、小樽市立病院の危機的状況が語られている。

 小樽市は、これまで、築港地区での巨額の豪華新病院建設に邁進していたが、国の公立病院改革ガイドラインで、新病院建設を中断し、現病院の改革プラン作成へと方針転換を図った。しかし、巨額の累積赤字を抱える中、患者数の減少もあり、病院の経営状態は危機的状況にある。

 この病院の累積赤字を減らすために、市は、一般会計からの繰出で穴埋めをしている。この費用の一部は、職員のボーナス削減の約5億円を充てている。市長や幹部職員の“暴走”で、新病院計画の頓挫のツケを一般職員に負わせている格好で、市職員からも怨嗟の声が上がっている。

 全道ワースト1・全国ワースト4のランク付けは、小樽市病院事業会計のその後の経営状況を見ても、好転する兆しは一向に見えず、さらに悪化する気配で、ワースト度がさらに深まる様相だ。


 調べていくにつれ、どうして外岡立人先生はこんな最悪の市長がトップである小樽市に勤めていたのか、その運命のいたずらが悲しくなってきます。小樽市がこんなひどい状況であるということを、正直知りませんでした。
 しかも、驚くべきことに、山田勝麿市長は2007年4月22日の市長選挙で元衆院議員の佐藤静雄氏と前市議の森井秀明氏を退け、3選を果たしているのです。
 ということは、小樽市民がこの山田勝麿市長に命運を預けたということなので、もう致し方ありません。小樽市民は、自分の市の保健所長にとても偉大な医師が奉職していたことを理解していたのでしょうか?
 
[ 2008/09/03 00:00 ] 医師不足・転職 | TB(0) | CM(5)

外岡立人先生の地元 市立小樽病院のお寒い状況(2) 

 外岡立人先生が、かつて所属していた小樽市が経営する、市立小樽病院は2004年以降も患者数が減少しているようです。、

 この理由について、地元の小樽ジャーナルが2007年8月2日に特集記事を組んでいました。
http://webotaru.jp/2007/08/post_1754.php

減少止まらぬ患者数!小樽市立2病院
 市立小樽病院と第二病院の患者数が激減している。4月から6月の第1四半期で、2病院の入院・外来合わせて10,376人(前年比)もの患者が激減し、上向きになる傾向は見られない。

 市立小樽病院事務局は、今年度4月・5月・6月の病院事業入院収益・外来収益の一覧表を、7月下旬に本社に明らかにした。これによると、両院合計で、入院患者数は前年比6,453人(15.6%減)、外来患者数は3,923人(7.0%減)と、相変らず患者数の落ち込みがひどい状況が明らかになっている。

 しかし、収益面では、入院患者7人に対して看護師1人を配置する「7対1」看護体制(小樽病院で昨年10月から・第二病院で昨年6月から)をとり、入院患者一人の単価が12,680円から15,550円に2,860円アップしたため、四半期の収益は、昨年度より約1億2,000万円(9.5%増)のプラスとなっている。

 小樽病院事業では、44億円の累積赤字を抱え、2007(平成19)年度から2011(平成23)年度までの5ヵ年で、この赤字を解消する収支計画を実行中だ。しかし、患者数の減少もあり、このまま推移すれば、年間収支計画に大きな影響を及ぼすことになる。

 今年度(平成19年度)は、入院・外来収益で89億1,500万円の医業収益を出すことにしている。しかし、今回明らかになった四半期の収益では、小樽病院12億5,239万円、第二病院8億3,785万円の計20億9,024万円(昨年度19億6,921万円)となり、年間換算では約83億6,096万円になる計算で、収支計画よりも約5億5,404万円不足することになる。

 小樽病院の事務局では、「7対1看護で単価が上がっても、入院者数が減少しているので、計画通りには出来ていない。四半期だけでみると93.8%しか達成出来ていないが、44億円の不良債務分をきちんと解消する見込みが立てば、今年度の医療機器更新の起債許可が下りる。単純に3ヶ月だけでは分からない。これから独自の経営努力をしていく」 としている。6月からは、経営改善部会(信野佑一郎部会長)が開かれ、各部・各職員から経営改善の対策案313件を提出させて検討し、すぐに取り組めるものについては実施していくことにしている。

 しかし、赤字解消計画初年度のわずか四半期(3ヶ月)でも、計画の93.8%しか達成出来ていないことは、今後の収支計画遂行の前に、大きな落とし穴が立ちはだかることになった。

 患者数の減少が止まらず、病院事業の収益が改善されないことで、今年度予定しているガンマカメラやX線テレビ、CTなどの医療機器の更新にかかる2億9,700万円の起債協議も、道に先延ばしにされている。

 山田勝麿市長は、市立小樽病院と市立小樽第二病院を統合し、築港地区に156億円の巨費をかけて新築する計画を推し進めているが、現在の病院事業の累積赤字の解消が覚束無い(おぼつかない)状態では、国の起債許可はとれないことになる。

 また、国(総務省)は、現在、自治体病院の破綻を回避すべく、「公立病院改革懇談会」(長隆座長)を設置し、経営改革の基本となるガイドラインを作成中だ。小樽市の1,273億円の巨額借金、一般会計約12億円や病院会計44億円の累積赤字を抱えた瀕死の財政状況では、新病院建設の起債許可が認められる公算はまったくない。

 この中で、市長は、8月11日(土)から、新病院建設のための市民説明会を6回に分けて実施することにしている。国の起債許可がとれず、建設出来るかどうかが分からない新病院の基本設計を3月に発注し、市民説明会を開催する感覚は、すでに“裸の王様”状態になっている。

 今年度、市の病院事業の収支計画の動向にさらに注目する必要がある。


 「裸の王様」という表現は、マスコミ的な大げさな言い回しですが、市の中でこのような大きな問題に直面しているのであれば、外岡立人先生がどんなにパンデミックの危険性について説いて回っても、もはや小樽市幹部にその重要性を十分理解しようとする心の余裕がもはやなかったのかもしれません。

 
[ 2008/09/02 00:00 ] 医師不足・転職 | TB(0) | CM(0)

外岡立人先生の地元 市立小樽病院のお寒い状況(1) 

外岡立人先生は海外情報に精通した、真のパンデミック対策の達人ですが、
その外岡立人先生が2008年3月に一度ホームページ閉鎖の危機に陥ったのは記憶に新しいところです。

小樽市保健所長の外岡立人先生が燃え尽きてしまった…(1)

 その時気になった、「本来業務と関係はあまりないとの周辺からのかぜの流れも強く」という文言を改めて考察します。

 小樽市には、市立小樽病院という病院があります。ホームページに記載があるように、どんどん外来医師が退職していることが分かります。

 この理由について、地元の小樽ジャーナルが2004年に特集記事を組んでいました。
http://www.webotaru.jp/news/2004/12/1202-1.htm

新市立病院建設費用は約194億円!実現するか?市長2期目の公約!
 山田市政2期目の公約である「健康づくりと市立病院の統合新築」を目指す、「新市立病院基本構想」の精査・検討結果がこのほどまとまった。
 小樽市では、2003(平成15)年6月に、市立小樽病院と市立小樽第2病院を統合新築する「新市立病院基本構想」を策定し、新病院建設の所要資金を、約253億と算定していた。ところが、赤字財政で破綻寸前の市の財政事情から、巨額の費用負担の見直しを迫られていた。
 このため、12月1日に発表した精査・検討結果では、諸費用の見直しを行い、約69億円を減額し、新たに約184億円と算定した。これに、解体・移転経費約9.4億円を加え、合計約194億円とはじきだした。
 新病院建設の所要資金約194億円の内、設計監理費約4.3億、建設工事費約136億円、システム経費約8.8億円、医療機器・備品約35億円、その他費用約9.4億円としている。この資金は、191億円を起債対象としている。借金による巨額の建設費用と利息で返済額も総額では、264億円に及ぶと試算され、一般会計の負担額も約72億円とされ、大きな負担が市民にも及ぶことになる。
 この建設資金には、土地取得費は計上されず、小学校の統廃合で、廃止校とされた、現病院に隣接する量徳小での建設を予定しているが、無理に無理を重ねている市財政の好転が見込めぬ限り、着工時期のメドを立てるのも難しいのが現状で、「公約」を山田市長がどう捌くか、注目される。
 小樽市医師会の意見では「小樽市の財政難、将来の人口推移などを考慮すれば、総花的病院建設は無謀と言うべきである。・・・むしろ、新市立病院の建設を中止し、現両病院を廃止し、既存の病医院に機能を委託、充実させて、市立病院の役目を代行させるべきとの意見も医師会の一部の会員にある」と付記されている。



 小樽市には、病院を運営する能力がほとんど無いのでしょうが、赤字を垂れ流し医療事故を頻発させ、やっていることは、市立病院に勤務する「市役所職員」の雇用を守ることなのです。
 決してこれは小樽市に限ったことではなく、日本全体にいえることなのですが、
「市役所職員」という公務員と
「市立小樽病院に勤務する医師」

を同じ公務員という枠組みで考えようとするのが「市役所職員という公務員」であり、たとえば家庭を持った30代、40代で解雇されたらかなり困るのでしょうが、「市立小樽病院に勤務する医師」という公務員は、もっと良い職場は沢山あるので、ドライに割り切って市立小樽病院を辞めることは簡単です。

 
[ 2008/09/01 00:00 ] 医師不足・転職 | TB(0) | CM(1)









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