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新型インフルエンザで重症者や死者が多い理由を図解する
番外編 新型フル患者分布地図 国立感染症研究







1918年の新型インフルエンザウイルス罹患患者の収容の様子…こんなことにはならないのでご安心ください

厚生労働省:新型インフルエンザ対策関連情報
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

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衆議院総選挙と新型インフルエンザ(2) 

衆議院選挙が昨日2009年8月30日に行われ、大方の予想通り、民主党が圧勝しました。

自由民主党と民主党の間で、新型インフルエンザ対策に大きな差はなく、この業界での影響は少ないと思われます。

鳩山代表も新型インフルエンザ対策については円滑な引き継ぎを行いたいと話していました。

むしろ、年金問題、雇用問題などで、厚生労働省は対応を迫られることと思われます。

今後も国の動向に注目していきたいと思います。

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[ 2009/08/31 00:00 ] 議員・政党 | TB(0) | CM(0)

「不衛生な観光スポット」の日本ランキングが知りたい 

「不衛生な観光スポット」の世界ランキング発表
(CNN) 米旅行情報サイトのトリップアドバイザーは、夏の観光シーズンに向けて「不衛生な観光スポット」の世界ランキングを発表した。キスしていく観光客の多さやハトの多さなどを基準に、サイトの編集者が独自に5カ所を選んだ。

不衛生スポットのトップに立ったのは、アイルランドのブラーニー城にある「ブラーニー石」。キスをすると雄弁になれるという伝説を信じて、昨年だけで約40万人が石にキスをしたという。昨年ここを訪れた米アリゾナ大学微生物学教授のチャック・ジェルバ氏は「私は石にキスしなかったが妻がしてしまったので、妻にキスする前に彼女の唇を拭いた」と話している。

2位に入った米シアトルのパイクプレース・マーケットにある「ガム・ウォール」は、噛み捨てられた色とりどりのガムが、高さ約4.5メートル、幅約50メートルの劇場の壁一面に張り付けてある。1993年に劇場の前で待っていた学生がガムを付けたのが始まりとされ、以来、世界中から訪れた観光客が噛み捨てガムのアートを制作していくようになった。

イタリア・ベネチアのサンマルコ広場はハトの多さで3位に選ばれた。ハトは細菌やウイルスを持っていることも多いため、市当局は2007年から対策に乗り出し、ハトにエサをやらないよう観光客に呼び掛けている。

4位にはジョージ・クルーニーやマリリン・モンローといった映画スターの手形に年間450万人の観光客が手を触れていく米ロサンゼルスの「グローマンズ・チャイニーズ・シアター」が、5位には仏パリにある劇作家オスカー・ワイルドの墓所が、それぞれランクインした。

もちろん、こうした観光スポットを訪れたからといって細菌に感染するわけではないが、多くの人が触れればそれだけ細菌も増えると専門家は指摘。旅行者は消毒液を持ち歩き、手をよく洗った方がいい、とアドバイスしている。

(2009年7月21日 CNNより引用・一部改編)

 新型インフルエンザ対策に限らず、日本人は比較的意識としてはキレイ好きが多い印象です。

 しかし、あくまで「キレイ好き」であるだけで、実際に咳エチケット、確実な手洗いを実施している日本人は少ないと思われます。

 そんな日本で、「不衛生な観光スポット」の日本ランキングをつけたら、第1位はどこになるのでしょう?

 思いつく場所がありましたら、教えてください。

[ 2009/08/30 00:00 ] 海外へ行く時 | TB(0) | CM(1)

衆議院総選挙と新型インフルエンザ 

衆議院選挙が明日、2009年8月30日に行われます。

国の法律を制定できるのは官僚ではなく、国会議員だけです。

日本は官僚の力が非常に強いといわれてきましたが、それでも国会議員が制定した法律や予算案に基づいて政策を実行していくことしかできません。

自由民主党および公明党による連立政権に対する審判が、明日下ります。

新型インフルエンザ対策に関して言えば、厚生労働省は与党プロジェクトチームの提言を反映させる(もちろん与党プロジェクトチームの資料作製は厚生労働省の新型インフルエンザ対策推進室のチームが中心に行っていた)方向で進んでいました。

今後、仮に民主党を中心とした政権ができた場合、新型インフルエンザに関する政策はどうなるのでしょうか?

これまで、自民・民主両党の間で、新型インフルエンザ対策に大きな違いはなかったため、影響はなさそうです。

[ 2009/08/29 00:00 ] 議員・政党 | TB(0) | CM(2)

逮捕容疑者新型インフルエンザ感染で釈放 

逮捕容疑者が新型インフルエンザ感染の疑いがあり、釈放/神奈川県警

 瀬谷署が、器物損壊容疑で逮捕した厚木市の自動車修理工の少年(19)が新型インフルエンザに感染した疑いがあったため、釈放して在宅調べに切り替えていたことが25日、分かった。県警の留置場で新型インフルの疑い例が出たのは初めて。

 同署によると少年は、横浜市瀬谷区の国道246号で乗用車のドアをけって破損させたとして、19日に逮捕された。

 20日午後6時ごろに、移送先の藤沢署留置場で発熱を訴えたため、体温を計測したところ38度を超えていた。その後、瀬谷区内の医療機関でインフルエンザA型陽性と診断された。

 21日朝に熱は下がったが、瀬谷署と藤沢署、横浜地検が協議し、少年が容疑を認めており逃走の恐れも少ないことから、同日午後に釈放したという。

 県警によると、藤沢署の留置場でほかのインフルエンザ感染者は確認されていない。

(2009年8月26日 カナロコより引用・一部改編)

 こんなんで、釈放されるなんて、いい時代ですね。

 国もクラスターサーベイランスの意味がないことに気がついたようですが、この患者のPCR検査が何故行われたのかが興味深いです。
[ 2009/08/28 00:00 ] 移送・搬送・隔離 | TB(0) | CM(1)

とうとうクラスターサーベイランス(医師からの届出も)終了へ 

http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/hourei/2009/08/dl/info0825-01.pdf

http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/hourei/2009/08/dl/info0825-02.pdf

http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/hourei/2009/08/dl/info0825-03.pdf

 政権交代を控え、厚生労働省の動きが鈍いと思っていましたが、なんとか噂どおりクラスターサーベイランスが中止になりました。

 「当分の間、医師からの届出を中止する」

 当分の間って、なんでしょうか?私は永遠にだと思います(そう信じます)。
[ 2009/08/27 00:00 ] サーベイランス | TB(0) | CM(1)

NESIDの限界 

 感染症法では、感染症の発生を迅速に把握することによって、感染症の予防と拡大防止、そして国民に正確な情報を提供することを目的として、日常的に種々の感染症の発生動向を監視しています。これは感染症を診断した医療機関からの報告を基本としているが、これらの報告を一元的に効率よく収集解析するために、地方自治体と国の行政機関を結ぶネットワーク、あるいはインターネットをベースに構築された電子的なシステムをNESIDといいます。

 新型インフルエンザA/H1N1は、2009年4月28日に新たに厚生労働大臣が認定した感染症であったため、ずっとこのNESIDを使うことができず、各保健所から都道府県、厚生労働省への報告はFAXで行い、それを1枚1枚数えるという気の遠くなり作業をしていました。

 しかし、8月当初から、NESIDに新型インフルエンザA/H1N1が登録され、7月24日からの改正省令定義以降の入力が保健所に求められています。

 疑似症も含めて報告の必要があるため、保健所の負担はかなり重いものがあります。

 しかし、NESIDには致命的な限界があります。

 NESIDに登録すると、1つの症例に1つのIDが割り振られます。

 そのIDは2009からはじまり、全部で9桁です。

 ということは、日本の感染症全体で、10万症例しか入力できません。

 新型インフルエンザの患者が10万人を超えるなんて、あっという間だと思います。

 厚生労働省は、このNESIDの限界に気がついているのでしょうか?(きっと気づいていない)

 また施行規則の改正が行われる日は近いです。

[ 2009/08/26 00:00 ] 厚生労働省 | TB(0) | CM(3)

小児の早期受診のススメのジレンマ 

新型インフルエンザ:重症多発の恐れ 脳症対策を強化 小児科学会「早期受診を」

 新型インフルエンザが全国的にも流行状態になる中、日本小児科学会(横田俊平会長)は、新型インフルエンザで急性脳症の小児患者発生が続いているとして、意識障害などの疑わしい症状があれば医療機関で速やかに受診するよう国民に呼びかけを始めた。多数の脳症患者が発生する恐れがあり、同学会は重症患者への対応に万全を期すよう各地域で診療体制の整備に着手した。【江口一、足立旬子】

 インフルエンザ脳症は6歳以下の子供に多い。小児の脳症例は21日までに国に6例報告され、22日も千葉県市原市で1件報告されている。症状は急激に変化し、高熱の後、突然、けいれんが続いたり、意味不明の言動や意識障害を起こす。体内のウイルスへの免疫反応が激しすぎて脳が腫れたり、血管や臓器が傷ついて発症するとみられている。

 厚生労働省研究班代表の森島恒雄・岡山大教授(小児感染症学)によると、例年の患者は年間約100人で、約25%に脳性まひなどの後遺症が残る。死亡率は、10%弱だという。

 同学会は新型インフルエンザによる脳症の報告例が相次ぎ、集中治療室(ICU)や人工呼吸器による治療が必要となる重症例があったことを重視。その上で「秋冬は幼児でも新型インフルエンザの流行が避けられず、脳症の発症数の増加も危惧(きぐ)される」として、厚労省を通じて注意喚起することにした。

 同学会が保護者らに注意を呼びかけているのは、発熱やせきなどのインフルエンザ症状に加え、脳症を疑う症状があれば小児科などの医療機関で早く受診してほしいという点だ。

 具体的には、呼びかけに答えないなどの意識レベルの低下(意識障害)▽けいれんが続いたり、けいれん後の意識障害▽意味不明の言動--などに気をつけてほしいとしている。一部の強い解熱剤は脳症を重症化させる要因になるとして、自宅の置き薬を勝手に服用したりせず、必ずかかりつけの医師に相談するよう求めた。

 新型の患者が急増すれば脳症の重症例も多発し、地域の医療機関が混乱する恐れがあるとして、小児科学会は各地の会員に対し、重症患者の受け入れ態勢を整備するよう要請した。例えば重症の脳症患者の受け入れ病院や、脳症以外のインフルエンザ患者を診療する病院を指定したり、病状が急変した場合の搬送先病院をあらかじめ決めるなどの対応を検討中だ。

 森島教授は「流行規模によっては患者が数倍に増える可能性がある。重症患者への対応策の整備を急ぐ必要がある」と話している。

(2009年8月23日 毎日新聞より引用・一部改編)

 小児の症状に対して、医療機関を早期に受診させるべきか否かという議論は、医療崩壊が絡むだけに、とても微妙な問題です。

 親にとってはかけがいのないわが子に何か不幸があったら大変ということで、医療機関をすぐに受診する傾向が見られます。

 しかも、仕事は休めないということで、時間外の受診をするため、救急外来がパンク。

 「早期受診を」 呼びかけることに対する小児科学会内部での反発もあったようです。

[ 2009/08/25 00:00 ] 入院・病院 | TB(0) | CM(0)

厚労省による新型インフルエンザワクチン意見交換会(8月20日/8月27日) 

 新型インフルエンザワクチンに関する意見交換会が行われ、傍聴可能となっています。

http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/hourei/2009/08/dl/info0818-01.pdf
新型インフルエンザワクチンに関する意見交換会

標記について、下記のとおり開催いたしますのでお知らせします。
なお、傍聴を希望される方は、募集要領によりお申し込み下さい。



1.日時 平成21年8月20日(木) 10:00~12:00
平成21年8月27日(木) 17:00~19:00

2.場所 東京都千代田区九段南1-4-1
九段会館 鳳凰(2階)

3.議題 ワクチン接種の進め方について

4.傍聴者 各20名程度

5.募集要領
(1)会場設営の関係上、事前にお申し込みいただきますようお願いいたします。
(2)傍聴者は、別紙の「傍聴される方へ」を厳守して下さい。
特に、審議中の入退室は謹んで下さい。
(3)FAX により以下の事項を記載の上、お申し込み下さい
。 ・標題「新型インフルエンザワクチンに関する意見交換会について」
・ お名前(ふりがな)、連絡先住所・電話番号及びFAX 番号
・ 勤務先又は所属団体
(4)申込み締切日は、8月20日の検討会においては、8月19日(水)12時必着、8月27日においては25日(火)12時必着です。
応募者が多数の場合は抽選とさせていただきますので、予めご了承下さい。
抽選の結果、傍聴できる方に対しましては、原則FAX にてご連絡差し上げます。(傍聴できない方に対しましては特段ご連絡いたしません。)
なお、各所属団体で複数の方が傍聴希望させる場合は、1 枚でまとめてご応募して下さい。

 8月27日(木)の開催は、まだ申し込みが間に合います。

 東京近辺にお住まいの方は、応募してみてはいかがでしょうか?

[ 2009/08/24 00:00 ] ワクチン・タミフル | TB(0) | CM(0)

厚生労働省 健康局 結核感染症課の福島靖正課長の略歴 

福島靖正 厚生労働省の幹部名簿を見ていたら、結核感染症課長が梅田珠実氏から、福島靖正氏に変わっていました。平成21年7月24日付人事異動が行われたためです。

http://www.mhlw.go.jp/general/sosiki/kanbu.html

そこで、福島靖正氏の略歴を調べてみました。
(写真は平成14年の熊本市副市長の頃なので、かなり若い!熊本赤十字病院総合情報誌「Dr.CROSS」より引用))

昭和34年 3月   熊本県玉名市に生まれる
昭和59年 3月   熊本大学医学部卒業
昭和59年 7月   国立公衆衛生院衛生人口学部 研究員
昭和62年 5月   厚生省入省
その後、埼玉県東松山保健所長、厚生省課長補佐、和歌山県福祉保健部次長などを経て、
平成13年 4月   熊本市健康福祉局長
平成13年12月   熊本市助役(平成14年4月から「副市長」の呼称を使用)

社会・援護局障害保健福祉部精神・障害保健課長を経て、平成21年7月24日より健康局結核感染症課長


 なお、梅田珠実氏は国立病院機構本部医療部長になっています。たった1年間の結核感染症課長就任でした。

 単なるローテーションでそれぞれの役職に就くのが医系技官の定め。

 「何もしないこと」が求められるため、「感染症の専門家」は決して就任しません。

 国立感染症研究所感染症情報センターは、永遠に厚生労働省の出先機関(汚い言葉で言ってしまえば、本庁には逆らうことのできない「しもべ」)であり、「感染症の専門家」集団の声は日本という国の政策に反映される可能性は大変低いです(時どき医系技官の目に留まると採用されるのみ)。

 この仕組みは政権交代で変わるのでしょうか。(私は永遠に変わらないと思います。)

[ 2009/08/23 00:00 ] 厚生労働省 | TB(0) | CM(1)

芸能人の新型インフルエンザ感染 

マキシマム ザ ホルモンのボーカルが新型インフル感染

 人気ロックバンド・マキシマム・ザ・ホルモンのボーカル兼ギタリスト・マキシマムザ亮君が新型インフルエンザに感染したことが2009年8月13日、バンドの公式サイトで発表された。本人の体調不良及び観客、関係者への感染を防ぐため、医師の判断により明日14日に出演予定だった夏フェス『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2009 in EZO』(北海道・石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ)を出演辞退、18日と20日のライブも延期する。

 彼らの出演辞退に伴い、14日開催イベントのタイムテーブルの追加及び変更はなく、チケットの払い戻しは行わない。18日の『地獄絵図2009』(東京・秋葉原GOODMAN)及び20日の『地獄絵図2009』(滋賀・LIVE HOUSE B-flat)の振替公演については後日、公式サイトで告知するほか参加者へメールで通知する。

 それ以降の公演については「本人の回復状況を踏まえ出演を検討してまいります。ファンの皆様には大変ご心配をおかけし申し訳ございませんが、一日も早くライブ活動を再開できるよう努めて参ります」としている。

(2009年8月13日 オリコンより引用・一部改編)

 ライブを中止しなくてはならないという状況は、プロとして体調管理に問題があったといわざるを得ないでしょう。

 しかし、誰もが新型インフルエンザにかかる可能性があるということを伝えることは重要です。

 これまでに、新型インフルエンザにかかった芸能人は沢山いるという話も漏れ聞こえてきます。プロ野球選手や衆議院議員候補者も感染したという報道がありました。

 敢えて公表する人、ひた隠しにする人、いろいろいるのだと思います。

 そもそも、感染症は誰もがかかるものであり、隠す必要は全くありません。

 それでも隠している人は、周囲で話題になった時に、どうリアクションするのですかね?

[ 2009/08/22 00:00 ] テレビ・映画・雑誌記事 | TB(0) | CM(4)

新型インフルエンザで重症者や死者が多い理由を図解する 

最近、人工呼吸器の装着事例や脳炎合併事例が頻繁に公表されていますが、これは氷山の一角。
PCR検査もせずに黙々と患者の治療にあたっている先生方も沢山います。

先日、ある病院の先生に叱られました。

「俺が全部のインフルエンザ入院患者を報告してると思ってんの?そんな患者、結構いるよ!」
「別にPCR検査なんかする必要なんてないよ!厚生労働省の通知?あんな役人の書いた落書きなんて本気で対応する方が馬鹿でしょ」


さて、何故、新型インフルエンザA/H1N1で重症者や死者(日本ではまだ数人ということになっている)が多いのでしょうか。

その答えは、以下のスライドの図で分かります。

comparison_20090814200837.jpg

要するに、特にウイルスの性状が変化しているのではなく、多くの人が免疫を持っていないため、患者総数が多いため、結果として新型インフルエンザA/H1N1による死者や入院患者(重症者)が多くなっているのです。

これが現実です。

なのに、

「ウイルスの性状が強毒化している!」

と叫ぶ人が見受けられます。

そんなことはすぐには分かりませんし、それは実験動物レベルでは観察されても、人間では「臨床症状」という表現型で観察されません。

患者の絶対数が爆発的に増えるから、相対的に重症者や死者が多くなるのです。

ウイルスの性状が強毒化しているという考え方は短絡的ですので、注意しましょう。

[ 2009/08/21 00:00 ] 入院・病院 | TB(0) | CM(8)

第一三共株式会社の抗インフルエンザウイルス薬CS-8958 

抗インフルエンザウイルス薬CS-8958の第III相臨床試験について


  第一三共株式会社(本社:東京都中央区)は、抗インフルエンザウイルス薬CS-8958(一般名:laninamivir)の第Ⅲ相臨床試験において、この度試験結果を得ましたので、お知らせします。

 本試験は、A型またはB型のインフルエンザウイルスに感染した20歳以上の成人患者を対象とし、CS-8958の20mg、40mg単回吸入投与群の有効性と安全性について、オセルタミビルリン酸塩(タミフル®カプセル)75mgの1日2回、5日間反復経口投与群(計10回投与)を対照とした二重盲検比較試験として実施しました。その結果、有効性の主要な評価指標であるインフルエンザ関連症状の改善時間について、CS-8958の20mg、40mgの各投与群で、いずれもオセルタミビルリン酸塩投与群に対する非劣性が検証されました。CS-8958の用量間の比較では、20mgより40mgの方が優れた効果が認められました。安全性については、問題となる有害事象は認められませんでした。

 また、小児(9歳以下)を対象とした第Ⅱ/Ⅲ相試験は、オセルタミビルリン酸塩(タミフル®ドライシロップ)を対照とした二重盲検比較試験として実施しました。その結果、CS-8958の20mg、40mgの各投与群でいずれもオセルタミビルリン酸塩投与群より優れた効果が認められました。安全性については、問題となる有害事象は認められませんでした。

 現在、2009年度中の製造販売承認申請(治療適応)に向けて準備を進めています。また、予防適応に関しましても、今秋から臨床試験を開始できるよう準備を進めています。

(別 紙)

①CS-8958について
 CS-8958(一般名:laninamivir)は、自社創製したインフルエンザ治療薬であり、単回吸入投与で治療効果が期待できる長時間作用型のノイラミニダーゼ阻害剤です。インフルエンザウイルスの感染部位である肺、気管に直接作用する吸入剤として開発中です。本剤は、これまで実施した非臨床試験で、A型、B型の季節性のインフルエンザウイルスのみならず、ブタ由来H1N1型新型インフルエンザウイルスに対する効果についてもin vivo、in vitroで確認(Y. Itoh, et al, Nature, 2009)され、またH5N1型鳥インフルエンザウイルスに対する効果も確認されています。

②成人(20歳以上)を対象とした第Ⅲ相臨床試験について
 MARVEL試験(Multinational Asian Clinical Research for Influenza Virus Extermination on Long Acting Neuraminidase-Inhibitor)

デザイン : A型またはB型インフルエンザウイルス感染症患者を対象として、CS-8958の20mgまたは40mgを単回吸入投与したときの有効性及び安全性について、オセルタミビルリン酸塩を対照に日本、台湾、香港、韓国における国際共同、無作為化、実薬対照、3群並行群間二重盲検比較試験として実施
有効性 : インフルエンザ罹病時間を主要な評価項目としてオセルタミビルリン酸塩に対する非劣性により検証
安全性 : 有害事象の発現率等を投与群間で比較
その他 : CS-8958の20 mgまたは40 mgの有効性および安全性の結果に基づき、至適臨床用量の検討

③小児(9歳以下)を対象とした第Ⅱ/Ⅲ相試験について
デザイン : A型またはB型インフルエンザウイルス感染症患者を対象として、CS-8958の20mgまたは40mgを単回吸入投与したときの有効性及び安全性について、オセルタミビルリン酸塩(タミフル®ドライシロップ)2mg/kg の1日2回、5日間反復経口投与群を対照に無作為化、実薬対照、3群並行群間二重盲検比較試験として実施
有効性 : インフルエンザ罹病時間を主要評価項目として検討
安全性 : 有害事象の発現率等を投与群間で比較
その他 : CS-8958の20mgまたは40mgの有効性および安全性の結果に基づき、至適臨床用量の検討

以上


(2009年8月10日 第一三強株式会社HPより引用・一部改編)

 抗インフルエンザウイルス薬の開発が各製薬会社で盛んに行われています。

 我々は、よい薬が開発されるのを祈るばかりです。

[ 2009/08/20 00:00 ] ワクチン・タミフル | TB(0) | CM(0)

クラスターサーベイランス中止を発表か 

 クラスターサーベイランスが既に破綻しているという記事をこのブログでも何度も記し、沖縄などでは定点医療機関あたりのインフルエンザ報告数が通常の何十倍にもなっていることを伝えてきました。
新型インフル「第2波」の可能性 厚労相19日に会見、注意喚起へ
 新型インフルエンザが全国的に感染が拡大、ほぼ流行期レベルとなり、“第2波”が始まっている可能性が高いことが18日、国立感染症研究所のまとめで分かった。9日までの1週間で新たに約6万人がインフルエンザに感染、「ほぼすべてが新型とみられる」という。舛添要一厚労相は19日午前に記者会見を開き、注意喚起する。

 感染研によると、第32週(8月3~9日)に定点観測している全国約5000の医療機関を受診した患者数は4630人で、1医療機関当たり0.99人となり、全国的な流行の指標である1.0人にほぼ達した。

 季節性を含めたインフルエンザの1医療機関当たり患者数は第22週(5月25~31日)に0.75人と減り、1人を割り込んだが、新型の感染者が増える中、第28週(7月6~12日)以降、インフルエンザの感染者数は増加。第30週(7月20~26日)は0.28人、第31週(7月27日~8月2日)は同0.56人と急増、先週(第33週)で流行期レベルに達するのは確実となった。

(2009年8月18日 日経NETより引用・一部改編)

 そんな中、舛添要一厚労相が、19日午前に記者会見を開き注意喚起を行うとのことです。

 同時に、既に意味のないクラスターサーベイランスを中止してもらいたいものです。サーベイランスの意義、現場の混乱を理解していれば、クラスターサーベイランスを中止するという決断をしてくれると思います。そう信じたいです。

[ 2009/08/19 00:00 ] サーベイランス | TB(0) | CM(0)

国内初の死亡判明例に対する悪意のある記事 

 沖縄での死亡例に対する記事を比較してみましたが、朝日新聞の報道に虚偽の記載を発見しました。病院や保健所の対応が遅いという記事が書きたいのだなという悪意を感じました。
新型インフル:国内初の死者 沖縄の57歳男性

 沖縄県は15日、新型インフルエンザに感染した宜野湾市の男性(57)が同日朝、入院先の沖縄市内の病院で死亡したと発表した。男性は慢性腎不全で人工透析を受けており、心筋梗塞(こうそく)の治療歴もあった。死因は新型インフルエンザから肺炎を起こしたことによる敗血症性ショックだった。新型インフルエンザ患者の死亡は国内初。

 県によると、男性は9日にのどの痛みとせきが出て、10日に透析を受けた際、熱があったためインフルエンザの簡易検査を受けた。この時は陰性だったが、12日の透析の際に熱が39度まで上がり、再検査でA型陽性と判明。同日、沖縄市内の総合病院に入院したが、14日から心機能が低下し、15日午前6時54分に死亡した。同居家族に症状はなく、感染源や感染ルートは不明。

 感染症法施行規則は入院患者で重症者がいる場合、保健所に連絡すると定めているが、病院が通報したのは死亡後だった。また厚生労働省の指針では、重症者や基礎疾患がある患者にはすぐにPCR(遺伝子)検査をするよう定めているが、今回は死亡後のPCR検査で感染が確認された。【三森輝久、川名壮志】

(以下略)

(2009年8月15日 朝日新聞より引用・一部改編)

 感染症法施行規則は入院患者で重症者がいる場合、保健所に連絡すると定めている???

 第何条にそのような記載があるのですか?私はそのような感染症法施行規則の条文を読んだことがありません。

 もしかしたら、この文章のことでしょうか?

http://www.mhlw.go.jp/za/0804/a106/a106-01.pdf

 これは、「事務連絡」であり、「感染症法施行規則」ではありません。

 「事務連絡」(公印なし。係長レベルの裁量で出た文章もいくつかあり。)と「感染症法施行規則」(課長の公印あり。官報に掲載される国が認めた正式な文章。)では、文章の重みが雲泥の差です。

http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/houdou/2009/08/dl/infuh0815-02.pdf 

感染症法施行規則は入院患者で重症者がいる場合、保健所に連絡すると定めていません

 この記事から、「行政批判・病院批判」の悪意を感じたのは、私だけでしょうか?

[ 2009/08/18 00:00 ] テレビ・映画・雑誌記事 | TB(0) | CM(2)

平成21年第32週(8月3日~8月9日)の新型インフルエンザ患者数報道発表を考察する 

厚生労働省は、毎週水曜日の午後に、週報という形で新型インフルエンザ患者数を報告しています。

http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/houdou/2009/08/dl/infuh0812-01.pdf

この報告で、非常に興味深い現象が起こっています。

報告は、大きく、以下の3つから構成されています。

新型インフルエンザによる入院患者の概況
クラスターサーベイランスによる報告
感染症法第12条に基づく届け出


このうち、

クラスターサーベイランスによる報告は、いわゆる集団感染が起こっている数をあらわしています。
そして、感染症法第12条に基づく届け出は、この、クラスターサーベイランスによる報告があった患者のうち、PCRでswine a/H1N1が陽性となった患者をあらわしています。

よって、必ず、

クラスターサーベイランスによる報告 ≦ 感染症法第12条に基づく届け出

とならなければなりません。

なのに、そうなっている都道府県はわずかです。

数の多い都道府県で比較すると、

都道府県クラスターサーベイランスによる報告感染症法第12条に基づく届け出
埼玉5234
千葉7925
東京11278
大阪15316
兵庫6337
沖縄11435


兵庫はこの1週間で37件の確定患者を報告しましたが、大阪のサボりが際立っています。

それにしても、沖縄の報告数が目立ちます。東京よりも多いクラスター数です。

沖縄の医療機関及び保健所担当者は疲弊しています。

もはや、クラスターサーベイランスの意義が失われているにもかかわらず、省令を改正したばかりであるとか、選挙が近いということで、公衆衛生学的に意味のないクラスターサーベイランスが厚生労働省の担当者により放置されています。

厚生労働省の担当者は、クラスターサーベイランスの意義が失われている現状を十分認識していますが、放置しています(建前上は「検討中」と言っている)

厚生労働省の新型インフルエンザ対策はあまりにも後手後手で、心の底から腹が立ちます。

[ 2009/08/17 00:00 ] 厚生労働省 | TB(0) | CM(5)

もはや新型インフルエンザ患者発生にニュース性はないのでは? 

一時よりはニュースに出る頻度が激減したものの、現在でも新型インフルエンザ患者発生のニュース・新聞記事をみかけます。

ニュース・新聞記事になる基準というのは、それぞれの報道機関が決めることですので、仕方のないことなのですが、読者の側に立つと、情報量が少なくなっているということは、新型インフルエンザが発生していないという印象を受けます。

しかし現実は、日本において新型インフルエンザ患者は7月、8月になって6月と比べて激増しています。

なぜ、この事実をマスコミ(新聞)はなぜ大きく報道しないのか(時々小さくは報道される)?それは、自ら情報収集する能力に乏しいからです。

ですので、ヒントを差し上げます。

感染症情報センター 感染症発生動向調査 週報・月報 速報データ
http://idsc.nih.go.jp/idwr/sokuho/index.html

のページに、

疾病毎定点当たり報告数-速報値(過去10年間との比較)

というデータがPDFとEXCELであります。

PDFのグラフを見ても、ゼロ近くを這っているグラフなので、多いのか少ないのかよく分かりません。

しかし、EXCELには数字が掲載されています。

    31週
99年 0.03
00年 0.01
01年 0.03
02年 0.01
03年 0
04年 0
05年 0.07
06年 0.05
07年 0.11
08年 0.01
09年 0.56

過去10年と比べて、09年の報告数が桁違いに多いことに気がつきますでしょうか?
PCR検査こそしていませんが、これはほとんど全て新型インフルエンザA(H1N1)です。

このような日本及び都道府県全体としての増減の違いには意味がありますが、もはや
新型インフルエンザ:△△の男子児童が感染--県内で○○人目
新型インフルエンザ:△△高、○○人発症し学級閉鎖

というニュースは興味本位以外にあまり意味がないと考えられます。

この定点あたりの数こそ、いま注目すべき値なのです。

2009年8月15日、沖縄で初の新型インフルエンザによる死亡者が報告されましたが、その事は第1番目だから注目されるだけであり、なんら珍しいことでもありませんので、注意しましょう。

[ 2009/08/16 00:00 ] テレビ・映画・雑誌記事 | TB(0) | CM(4)

お盆は新型インフルエンザ対策も一休み 

日本中、お盆の時期です。

いつもはひっきりなしにかかってくる保健所への電話も、昨日はほとんどかかってこず、静かな1日でした。

診療所もこの時期は休む所が多いのも、電話がかかってこない要因の1つでしょう。

電話が鳴り止まなかった5月から6月の騒がしさが懐かしく思えるくらいです(もう二度と体験したくないですけど)。

医療機関を受診しなければ、インフルエンザの診断もされません。

それでも多くの方は困らない・・・今回の新型インフルエンザとは、そのような疾患なのでしょう。(この時期に診療に当たられている先生方、感謝します!)

Stay home !

私も、お盆の間はのんびりさせていただきます(別の意味でStay home)。

[ 2009/08/15 00:00 ] その他 | TB(0) | CM(0)

休校なんて、ナンセンス!by CDC 

米、一律の休校は奨励せず 新型インフルで新指針

 【ワシントン共同】米疾病対策センター(CDC)は7日、学校で新型インフルエンザの患者が出た場合に、一律に休校にする必要はないとの見解を盛り込んだ新たな対応指針をまとめた。

 教育や家庭への影響と、現時点での新型インフルエンザの毒性とを比較すると、休校が最善の方法ではないと判断した。

 指針は幼稚園から高校までが対象。対策の柱としてCDCは、子どもが学校でせきや発熱など新型インフルエンザに似た症状が出た場合は、すぐにほかの子どもと別の部屋に移したり、学校から下校させたりするとともに、症状が治まってからも24時間は自宅で待機するよう求めている。

 一方で、病気への抵抗力が弱い子どもが集まる学校で患者が出た場合や、ほとんどの生徒が感染した場合などを除き、休校措置は奨励しないことにした。

 AP通信によると、米国では春に新型インフルエンザの流行が始まって以来、700以上の学校が休校措置を取った。

(2009年8月8日 47newsより引用・一部改編)

 休校措置は奨励しない・・・冷静な判断です。

 日本でも、休校しても学生が学校の外で友達と遊びまくり、感染させまくり・しまくりの事例が多発しています。

 ただ、厚生労働省は、「休校措置には一定の効果がある!」と言っています。

 その言い振りは、「検疫措置には一定の効果がある!」というのと同じ匂いがします。

[ 2009/08/14 00:00 ] 学校・保育園・幼稚園 | TB(0) | CM(3)

今、沖縄がヤバイ 

インフル患者殺到 県内医療機関/救急3~4時間待ち

 県がインフルエンザ注意報を発令するなど再び、インフルエンザが県内で流行している。医療機関でも発熱などによる外来者数やインフルエンザの患者が増加。9日には救急外来のある医療機関には、1日で約200人が訪れ、対応に追われた。

 南風原町にある県立南部医療センター・こども医療センターには、8、9の2日間で発熱などの症状を訴える外来患者329人が訪れた。土日で一般病院の休みと重なったこともあるが待ち時間は3、4時間にもなった。週明けの10日も午後4時ごろまで68人が診察に訪れた。

 午後から仕事を休み、5カ月になる長男の診察に訪れた母親(27)は、「診察から薬の受け取りまで約2時間かかった。保育園でも流行しており心配したが、インフルエンザではなかった」とホッとした様子。

 同病院の上原幸祐事務部長は「救急外来で対応しているが、あまりにも多い。土日の対応改善を検討している」と話す。

 那覇市の赤十字病院でも9日までの1週間で95人の外来があったという。対策として待合室は、インフルエンザとみられる患者とそれ以外の席を分けるなど配慮している。担当者は「この時期、こんなに発生したことはなかった」と驚く。

 県医務課のまとめでは7月27日~8月2日の間、684人のインフルエンザ患者が発生。うち500人がA型で新型の可能性が高いという。同課の糸数公班長は「保育園でも広がっており、仕事にも影響する。学校が始まるとさらに拡大する可能性がある」と指摘。うがい・手洗いの徹底に加え、医療機関で受診する際は、マスク着用を呼び掛けた。

(2009年8月11日 沖縄タイムスより引用・一部改編)

 遠い南の話だと感じている人は、危機感に欠けているといえるでしょう。

 このような光景が、日本中ですぐ(9月以降は確実)に見られることは間違いありません。

 医師会の先生に十分説明しておきましょう。

[ 2009/08/13 00:00 ] 地域情報 | TB(0) | CM(2)

甲子園と新型インフルエンザ 

出場校の新型インフル対策を要望 西宮市保健所

 新型インフルエンザの集団感染が相次ぐ中、西宮市保健所は、8日から甲子園球場で始まる全国高校野球選手権大会の運営委員会に、出場校の選手や関係者らの検温と記録などを求めた。

 ほかに、発熱があった場合は速やかに医療機関を受診し、宿舎を別室にすることやマスク着用などの感染予防策をとるよう要望。また、発熱者とインフル患者の球場入りの自粛なども求めた。

 患者が熱中症にかかった場合、多臓器不全など重症化することも懸念されるといい、同保健所の薗潤所長は「参加者の体調管理には例年以上に細心の注意を払ってほしい」としている。

(広畑千春)

(2009年8月5日 神戸新聞より引用・一部改編)
夏の青春の代表といえば、甲子園球場で行われる全国高校野球選手権大会。現在1回戦が行われています。

その甲子園球場は西宮市にあります。

西宮市は、市が独自に保健所を有しています(西宮市保健所)。

球児に感染が広がった場合の影響はあまりにも大きいでしょう。

日本各地で、新型インフルエンザに感染した中学や高校がスポーツ大会参加を自粛するという、感染症対策上無意味な悲しい事件がたびたび起こっています。

甲子園大会でこのような悲劇が起こらないことを願ってやみません。

[ 2009/08/12 00:00 ] 地域情報 | TB(0) | CM(0)

沖縄は新型インフルエンザまん延中?それともH3N2? 

沖縄県感染症情報センター

http://www.idsc-okinawa.jp/

のホームページを見てみると、沖縄県のインフルエンザ発生状況は、全国平均と比較すると、以上に高い数字のインフルエンザ報告が見られることが分かります。(が全国、が沖縄)
okinawa200930.gif

31週は定点当たり約12人もの報告があります。

例年のこの時期の報告は0.01ですから、
約1000倍の患者数がいるのです!!!

特に、中部保健所管内の報告が異常に多いようです。

これは、地域の真の感染状況を表しているのか、それとも、ある特定の(熱心な)インフルエンザ定点医療機関が存在するからなのか、興味深いです。

沖縄県衛生環境研究所報 第40号 (2006)に「沖縄県におけるインフルエンザ発生動向について」という報告がありました。

http://www.eikanken-okinawa.jp/syoho/shoho40/image/129-132.pdf

 沖縄は他の地域と比べると、アメリカとの交流がより深い地域であるため、その動向に注目されます。

[ 2009/08/11 00:00 ] 地域情報 | TB(0) | CM(0)

2009年5月8日に新型インフルエンザA/H1N1患者が日本国内にいたことが判明 

 横浜市衛生研究所が、リアルタイムRT-PCR検査およびRT-PCR検査では陰性であったが、分離培養検査で陽性と判明した事例を公表しました。
(前略)
 このうち5月8日採取の検体から分離した症例は、横浜市で6月6日に遺伝子検査により確定した第1例目より1カ月早く、国内では一番早い分離例となったのでその詳細を報告する。

(中略)

 当所では5月8日に採取した検体について遺伝子検査を実施した。リアルタイムRT-PCR検査およびRT-PCR検査でA型共通のM遺伝子、AH1pdm HA遺伝子、季節性AH1、AH3型のHA遺伝子検索を行ったがすべて陰性であった。分離培養検査ではMDCK細胞を用い、培養液に2%アガロースを加えたプラーク培養を行った。培養2代目にCPE陽性となり、リアルタイムRT-PCR検査でAH1pdm HA遺伝子を確認した。また、分離株はモルモット血球に対し16HA価を示し、HI試験ではAH1型抗血清(A/Brisbane/59/07)やAH3型抗血清(A/Uruguay/716/07)に反応しなかった。

 この最初の分離株A/横浜/1000/2009と他のAH1pdm分離株についてHA、NA、M遺伝子を調べた。HA遺伝子ではA/横浜/1000/2009は5月までに国内外で分離された株と相同性が高く、6月以降に横浜で分離された株(諸外国からの輸入例を含む)にみられたアミノ酸置換(206番目のアミノ酸がセリン:Sからスレオニン:T)した株とは異なっていた(図2)。NA遺伝子ではオセルタミビルに対する耐性変異(H275Y)はみられず、また、M遺伝子ではアマンタジンに対する耐性変異(S31N)を持っており、これまで報告のあったAH1pdmの特徴がみられた1)。
(後略)

(2009年8月6日 感染症研究所感染症情報センターIASRより引用・一部改編)

 国内第1号患者は、成田空港検疫所での発見例でも、神戸市内の高校生でもなく、横浜市内の28歳女性であるという報告です。

 これは大ニュースです。

 マスコミは何故大々的に取り上げないのでしょうか?

 このニュースから分かることは、

 新型インフルエンザ患者をもれなく検査診断で検体採取から数時間以内で診断することの困難さ

 です。

 分かりやすく書いてしまえば、

 新型インフルエンザ患者を確実にもれなく診断することは不可能であり、検疫所での封じ込めや、日本各地で行われた発熱外来による封じ込めの茶番さが立証された

 ということです。

 このニュースの重大性にマスコミはもっと気づいてほしいです。

[ 2009/08/10 00:00 ] 諦めの気持ち | TB(0) | CM(4)

妊娠している婦人もしくは授乳中の婦人に対しての 新型インフルエンザ(H1N1)感染に対する対応Q&A 

 日本産科婦人科学会が、妊娠している婦人もしくは授乳中の婦人に対しての新型インフルエンザ(H1N1)感染に対する対応Q&Aを2009年8月4日に更新しています。参考にして下さい。
Q1: 妊娠している人は一般の妊娠していない人に比べて新型インフルエンザに感染した場合、症状が重くなるのでしょうか?
A1: 妊婦は肺炎などを合併しやすく、重症化しやすいことが明らかとなりました。

Q2: 妊婦にインフルエンザ様症状(38℃以上の発熱と鼻汁や鼻がつまった症状、のどの痛み、咳)が出た場合、どのようにすればよいでしょうか?
A2: かかりつけ産婦人科医を直接受診することは極力避け、地域の一般病院にあらかじめ電話をして受診します。あらかじめ受診する病院を決めておくと安心です。早期の抗インフルエンザ薬(タミフル、あるいはリレンザ)服用(治療目的)開始は重症化防止に効果ありとされていますので、発熱、のどの痛み、咳等の症状出現後はできるだけ早い受診をお勧めします。また、WHOは新型インフルエンザ感染が疑われる場合には確認検査結果を待たずにできるだけ早期のタミフル服用開始を勧めています。かかりつけ産婦人科医受診を避けるのは「感染すると重症化しやすい妊婦から妊婦への感染を防止するため」です。

Q3: 妊婦の新型インフルエンザ感染が確認された場合の対応はどうしたらいいでしょうか?
A3: 早期の抗インフルエンザ薬(タミフル、あるいはリレンザ)服用(治療目的)をお勧めします。WHOは治療目的にはタミフル服用を勧めています。

Q4: 妊娠した女性が新型インフルエンザ感染者と濃厚接触(ごく近くにいたり、閉ざされた部屋に同席した場合)した場合の対応はどうしたらいいでしょうか?
A4: 抗インフルエンザ薬(タミフル、あるいはリレンザ)服用(予防目的)をお勧めします。

Q5: 抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ)はお腹の中の赤ちゃんに大きな異常を引き起こすことはないのでしょうか?
A5: 2007年の米国疾病予防局ガイドラインには「抗インフルエンザ薬を投与された妊婦および出生した赤ちゃんに有害な副作用(有害事象)の報告はない」との記載があります。また、これら薬剤服用による利益は、可能性のある薬剤副作用より大きいと考えられています。

Q6: 抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ)の予防投与(インフルエンザ発症前)と治療投与(インフルエンザ発症後)で投与量や投与期間に違いがあるのでしょうか?
A6: 米国疾病予防局の推奨 (http://www.cdc.gov/h1n1flu/recommendations.htm)では以下のようになっていますので、日本でも同様な投与方法が推奨されています。
1. タミフルの場合
予防投与:75mg錠 1日1錠(計75mg)、
  治療のための投与:75mg錠 1日2回(計150mg)5日間
なお、日本の2008年Drugs in Japanによれば、治療には上記量を5日間投与、予防には上記量を7日~10日間投与となっています。
2. リレンザの場合
予防投与:10mgを1日1回吸入(計10mg)、
治療のための投与:10mgを1日2回吸入(計20mg)  

 なお、日本の2008年Drugs in Japanによれば、治療には上記量を5日間吸入、予防には上記量を10日間吸入となっています。

Q7: 予防投与の場合、予防効果はどの程度持続するのでしょうか?
A7: タミフル、リレンザともに2008年Drugs in Japanによれば、これらを連続して服用している期間のみ予防効果ありとされています。

Q8: 予防投与した場合、健康保険は適応されるのでしょうか?
A8: 予防投与は原則として自己負担となりますが、自治体の判断で自己負担分が公費負担となる場合があります。

Q9: 抗ウィルス剤を服用しながら授乳することは可能でしょうか?
A9: 母乳自体による新型インフルエンザ感染の可能性は現在のところ知られていません。季節性インフルエンザでは母乳感染は極めてまれです。授乳期に抗ウィルス薬を使用する場合は、担当の医師と相談の上授乳を続けるかどうか決めてください。なお米国疾病予防局の推奨では抗ウィルス剤を服用しながら、赤ちゃんに授乳することは可能であるとされています。同時に赤ちゃんへの感染リスクを最小限にするため頻繁に手洗いしたりマスクをつけるなどの処置を必要とします。 
母児分離を行なうべきとの勧告は今のところなされていません。

(2009年8月4日 日本産科婦人科学会より引用)


[ 2009/08/09 00:00 ] 使えるマニュアル・HP | TB(0) | CM(0)

人工呼吸器を使用しただけで本当に報道発表された 

新型インフル、初の人工呼吸器 大阪の6歳、回復し退院

 大阪市は5日、市内在住の小学1年の男児(6)が新型インフルエンザに感染して入院し、一時気管内挿管による人工呼吸を行ったと発表した。市によると、新型インフルエンザで人工呼吸器を使った事例は初めてだが「重症事例ではない」としている。男児は回復し、5日退院した。

 市によると、男児は7月26日に38度の熱を出して入院。翌27日、たんが詰まって空気が通らない無気肺により呼吸状態が悪化したため、人工呼吸を開始。30日には管を抜き、人工呼吸を中止した。

(2009年8月6日 朝日新聞より引用・一部改編)
本当に人工呼吸器を使用しただけで報道発表されました。

記事にあるように、治療の過程で人工呼吸器を使用しましたが、その後回復し、退院しています、

なぜ、このようなインフルエンザの治療の過程でよくある(それはいい過ぎか、時々ある)ことを個別に発表する必要があるのでしょうか?

それは、報道発表の基準を、臨床経験のほとんどない厚生労働省の一部の方々が考えているからだと思います。

「新型インフルエンザで入院し、人工呼吸器を使用してる!大変だ!大変だ!」

・・・べつに大変じゃないし、治ってるし。
人工呼吸器を使用した理由は無気肺だし。


滑稽なニュースだと思います。

[ 2009/08/08 00:00 ] 入院・病院 | TB(0) | CM(0)

平成21年第31週(7月27日~8月2日)の新型インフルエンザ患者数報道発表を考察する  

 完全にマスコミが興味を失っている新型インフルエンザですが、日本では確実に患者数が増えています。

 厚生労働省は、毎週水曜日の午後に、週報という形で新型インフルエンザ患者数を報告しています。

http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/houdou/2009/08/dl/infuh0805-02.pdf

この報告で、非常に興味深い現象が起こっています。

報告は、大きく、以下の3つから構成されています。

新型インフルエンザによる入院患者の概況
クラスターサーベイランスによる報告
感染症法第12条に基づく届け出


このうち、

クラスターサーベイランスによる報告は、いわゆる集団感染が起こっている数をあらわしています。
そして、感染症法第12条に基づく届け出は、この、クラスターサーベイランスによる報告があった患者のうち、PCRでswine a/H1N1が陽性となった患者をあらわしています。

よって、必ず、

クラスターサーベイランスによる報告 ≦ 感染症法第12条に基づく届け出

とならなければなりません。

なのに、そうなっている都道府県はわずかです。

数の多い都道府県で比較すると、

都道府県クラスターサーベイランスによる報告感染症法第12条に基づく届け出
埼玉1711
千葉279
東京4636
大阪541
兵庫360


兵庫に至っては、ゼロです!

なぜでしょうか。

それは、感染症法第12条に基づく届け出が行われていない or 数があまりにも膨大で追いついていないのです。

悪く言えば、医師が感染症法を遵守していない or 疫学担当の職員が締め切りを守っていない

ともいえます。

もう、現実を反映した数字がでてこない今、一般国民は何を信頼したらいいのか困ると思います。
このような状況になってしまうと、新型インフルエンザをビジネスの対象とした悪徳解説者や悪徳業者の思うつぼです。

リスクコミュニケーションは大切です。

医師及び自治体の皆さん、新型インフルエンザまん延の現状を世間に知らしめるために、頑張っていきましょう。

[ 2009/08/07 00:00 ] 厚生労働省 | TB(0) | CM(5)

握手をやめよう 

【EU発!Breaking News】「握手をやめよう」!?新型インフル、これが新しい予防策?!(ベルギー)
 ヨーロッパでも未だ猛威を振るう新型インフルエンザ。各地で感染者は増加の傾向にあるが、ベルギーの雇用者グループが、「新型インフルエンザを避けるには握手を避けるように!」と、声高らかにその予防法を提案した。

「もしあなたの労働者が多くの人々と接触するのであれば、彼らが握手を避ける事によって感染の危険から逃れる事ができます。」と、裕福な地域の雇用者グループが宣言した。また、「定期的に石鹸で手を洗って下さい。」とも付け加えた。このグループのチーフエグゼクティブがフランス語RTBFテレビで、この「感染予防対策」を呼びかけ、また「感染予防の為に握手をしなくても、他に新しい挨拶の方法がきっとあるでしょう。」と、握手をしなくても挨拶が出来る方法をみつけると呼びかけた。

しかし、ベルギー政府の医師は、「今のところベルギーではわずかな症例しか見つかっていないし、これは時期尚早で全く予防の役に立たない。」と、この予防策について駄目出しした。 (TechinsightJapan編集部 新谷友海)

(2009年7月23日 Techinsight より引用・一部改編)

 日本と欧米での挨拶方法が違うことは、有名です。

 日本人はあまり挨拶する時に、他人と接する機会はないといえます。

 日本で、新型インフルエンザの接触感染が明らかに確認された事例は見当たりませんが、「こまめな手洗い」は感染症対策の基本中の基本ですので、我々も心がけるようにしましょう。

[ 2009/08/06 00:00 ] 海外へ行く時 | TB(0) | CM(0)

ギリシャとイスラエルは新型インフルワクチンを全員接種 

ギリシャ、全国民にワクチン接種 新型インフルで
 【ローマ共同】ロイター通信によると、ギリシャのアブラモプロス保健・福祉相は2009年7月31日、現在開発段階にある新型インフルエンザのワクチンを、同国の約1100万人の国民全員に接種する計画を明らかにした。

 新型インフルエンザが主要産業の観光業に与える影響を考慮したとみられる。同国が欧州の中で人口が比較的少ないことも、全国民への接種計画を可能にしたといえそうだ。

 ワクチンをめぐっては、イスラエルが既に全国民分のワクチンを発注することを決めたと発表している。

(2009年8月1日 47NEWSより引用・一部改編)

 このブログにおいても、ワクチンの記事に対しては読者の反応が多く、新型インフルエンザワクチンに対する国民の期待の高さが伺えます。

 ちなみに、ギリシャの人口は約1100万人、イスラエルの人口は約650万人です。

 ワクチンに対する国民の期待は非常に高いですが、メリットとデメリットを比較すると、基礎疾患のない方においては、新型インフルエンザワクチン(A/H1N1)を接種する個人としてのメリットは低いと思います。

 日本国民全体が接種すれば、公衆衛生的にはメリットは高いといえます。

 この議論は、日本における麻しんワクチンの接種率が低い際に、さんざん議論されていますが、「個人」の利益と「社会全体」の利益が一致しないところが、公衆衛生という学問を一般国民が理解しづらいところだといえます。

[ 2009/08/05 00:00 ] ワクチン・タミフル | TB(0) | CM(0)

タミフルがどんどん安くなる 

タミフル、安価な合成法 原料供給安定 岡山大グループ
( 岡山大大学院教育学研究科の石川彰彦准教授(有機合成化学)らのグループが、抗インフルエンザウイルス薬タミフルを安価な原料で合成する方法を開発した。タミフルの製造は植物由来の原料が使われ、供給が不安定で原料代は高騰しがち。石川准教授らは、実験室レベルで2通りの原料から合成に成功。いずれも、原料が安定して入手でき、安価なことが特徴という。

 タミフルは、シキミ科の植物トウシキミから抽出されるシキミ酸を原料に合成。トウシキミは主に中国で栽培されているが、天候に生産量が左右されるうえ、タミフルの需要増加により、枯渇する可能性が指摘されている。

 石川准教授らは、食品添加物に使われる有機化合物「D―酒石酸」と、点滴や錠剤などに使われる糖類「D―マンニトール」から、それぞれタミフルを合成する方法を開発した。石川准教授によると、シキミ酸から合成する場合と比べ、工程数は7~9工程とほぼ変わらず、D―マンニトールの場合は原料価格が3千分の1に抑えられるという。今後は実用化に向け、合成の効率を高めるなど改良を重ねるという。

 タミフルは2017年ごろには特許が切れ、後発医薬品(ジェネリック)としての製造販売が可能になる。国内外で10以上のグループが、シキミ酸を用いない新規合成法の開発に取り組んでいる。

(2009年7月30日 朝日新聞より引用・一部改編)

 タミフルがゾロに変わる2017年以降に、抗インフルエンザ薬の普及度はかなり変わる(今よりも日本ではもっと処方されてしまう?)のかもしれません。

 それとも、タミフルはすでに過去の薬になっているでしょうか?  

[ 2009/08/04 00:00 ] ワクチン・タミフル | TB(0) | CM(0)

iNESID(新型インフルエンザ暫定サーベイランスシステム)とは 

iNESIDとは新型インフルエンザ暫定サーベイランスシステム:
(interim National Epidemiological Surveillance of Infectious Diseases)
の略称です。

iPodiPhoneの真似ではないようです。

厚生労働省の説明によると、iNESIDとは以下のようなシステムです。
新型インフルエンザの発生を、国や自治体が早期に把握・共有するための暫定的(interim)なサーベイランスシステムである。
※ 新型インフルエンザの発生後、地域ごとの感染状況や観測定点における受診動向などの把握のため、関係者が尽力し迅速な情報交換に努めて来た。しかし、未知のウイルスに対して効果的に対策を検討していくうえでは、国内の感染状況の変化に応じて機動的に情報収集を行わなければならず、従来のファイル交換による報告、集計体制には課題が多かった。そこで、新型インフルエンザ対策における自治体と対策本部との効率的な情報交換に供するため、暫定的な感染症サーベイランスシステムを構築する運びとなった。

地方衛生研究所ネットワーク(地方衛生研究所全国協議会)のホームページに、マニュアルが掲載されています。
https://www.chieiken.gr.jp/NFLU/iNESID090723.pdf

今後、入院サーベイランス、ウイルスサーベイランス、クラスターサーベイランスについては、各自治体がこのiNESIDで入力し、それを厚生労働省が集約して毎週公表していくことになります。
[ 2009/08/03 00:00 ] 厚生労働省 | TB(0) | CM(0)

自分の国の伝統(お茶・キムチ)は信じたくなる? 

インフル薬にお茶の力 カテキン加工、タミフルより効果

  緑茶に含まれるカテキンを加工してインフルエンザ治療薬に応用する技術を、大阪大学と横浜市衛生研究所の共同チームが開発した。季節性インフルエンザや鳥インフルエンザで効果が確認された。感染を防ぐ作用もあるため、鼻やのどに噴霧する予防薬への応用も期待できるという。製薬会社と実用化を目指す。

 開発に利用したのは、緑茶に多く含まれているエピガロカテキンガレート(EGCG)というカテキンの一種。カテキンは茶の渋み成分で、EGCGがウイルスの働きを抑えるのは以前から知られていた。だが、そのまま飲むと、体内ですぐに分解され、効果がなくなってしまう。

 このため、研究チームは、体内での分解、代謝を抑える作用のある脂肪酸と合成することで、EGCGが分解されずに、ウイルスの感染や増殖を抑える技術を開発した。

 この加工したEGCGを季節性インフルエンザや鳥インフルエンザのウイルスに混ぜ合わせて、イヌの腎臓細胞にふりかけて感染力を調べた。すると、治療薬タミフルよりも約100倍、感染を抑える効果があった。鶏の有精卵を使った増殖実験でも、何もしない卵12個では中のヒナが70時間で4割、164時間で全数が死亡したが、加工したEGCGを投与した卵12個では全数が生き残った。

 作用を調べると、ウイルスが細胞に侵入するのを防いだり、仮に侵入してもウイルスの遺伝子が増殖しないようにしたりしていた。

 主任研究者の大阪大学の開発邦宏助教(有機化学)が08年に特許を出願。製薬会社など数社から、治療薬やマスク、スプレーなどを商品化したいとの引き合いが来ており、現在交渉中だ。数年内の実現を目指すという。

 開発さんは「緑茶を飲んでも効果はないが、開発した成分は高い効果があった。作用からみれば、新型インフルエンザにも効果が期待できる。茶葉から大量に抽出でき、安価で副作用も少ない」と話す。(坪谷英紀)

(2009年7月31日 朝日新聞より引用・一部改編)

 日本人で、お茶が嫌いな人はほとんどいないと思います。

 韓国では、キムチが新型インフルエンザに効果があるという意見があります。

 でも、「タミフルより効果」はいいすぎなのではないでしょうか?

[ 2009/08/02 00:00 ] ワクチン・タミフル | TB(0) | CM(0)









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