TOP PAGE 210万人死亡イメージ 木村盛世等
新型インフルエンザで重症者や死者が多い理由を図解する
番外編 新型フル患者分布地図 国立感染症研究







1918年の新型インフルエンザウイルス罹患患者の収容の様子…こんなことにはならないのでご安心ください

厚生労働省:新型インフルエンザ対策関連情報
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

「Phase5以降における疫学調査(試案)とリスクコミュニケーションについて」考察② 

平成20年度 感染症危機管理研修会(平成20年9月18日(木)、19日(金))で発表された、

「Phase5以降における疫学調査(試案)とリスクコミュニケーションについて」

のスライド内容(昨日の続き)は、以下のとおりです。

各ステージと主な対策(抜粋)①
(感染症情報センター案です)
Stage Ⅰ:侵入早期
全ての発病者に対して積極的疫学調査を実施する。新型インフルエンザが 地域内に侵入したとしても、できるかぎりこの期間を長期化させ、維持させたい。 だが、数日間で次のステージに移行する可能性も高い。
A) 社会的距離(Social distancing):
殆どの対策が実行されていく。制限の度合は状況によって変化するものもあ るが、1度実行された対策は流行が収束に向かうまでは原則として継続される
B) 予防投薬(Prophylaxis):
家庭(同居者)・施設内予防投薬、接触者予防投薬共に実施される
C) 早期発見・早期治療(Early detection & treatment):
発病者は全て入院の対象となる。サーベイランス、相談センター、新型インフ ルエンザ外来を稼働させ、実行する。
D) ワクチン接種(Vaccination):
このステージまでにできる限りプレパンデミックワクチンの接種を終了させて おきたい。

各ステージと主な対策(抜粋)②
(感染症情報センター案です)
Stage Ⅱ:感染拡大期~蔓延期
疫学的リンクのない発病者が多数出現し、積極的疫学調査が不可能となる段階 である。法に基づいた入院勧告措置は解除され、軽症者は自宅療養となる。
A) 社会的距離(Social distancing):
対策は継続される
B) 予防投薬(Prophylaxis):
予防投薬は‥‥
C) 早期発見・早期治療(Early detection & treatment):
各種サーベイランスを実行する。法に基づいた入院勧告措置は都道府県知事の 判断で解除となり、この時点で軽症者には治療薬の内服を行いながらの自宅待 機が推奨される。患者の同居者にも抗インフルエンザ薬が処方されるが、 ‥‥‥‥
D) ワクチン接種(Vaccination):
プレパンデミックワクチンの接種が完了していない場合はその完了を急ぐ‥‥

何が言いたいのか?
• これからまだまだ議論が必要だが、膨大な発病患者に対応するには、疫 学的リンクの喪失やそれに近い早期のタイミングで、原則入院隔離から 自宅隔離に切り換えるべき
• そうなれば積極的疫学調査が終了した後でも、自宅療養中の患者のみ ならずその同居者に対しても抗インフルエンザ薬が処方されることを考 慮していくべき
• では、自宅療養している患者とその同居者のフォローを誰がするのか? • 発生患者数が膨大となれば不可能となる可能性が高いが、発生患者と その同居者に対する状況確認のための調査は可能な限り継続すべきで は?
• 発熱外来のあり方、有症状者に対する診断・治療システムの構築とも密 接に関連してくると思われる

発熱(新型インフルエンザ)外来について(寄り道)
瞬間最大風速1500万人だったら!
• そもそも発熱外来を何のために設置しようとしているのか?
– 外来に押し寄せてくる発病者の交通整理のため
– できる限り一般医療機関の外来には新型インフルエンザ患者が来な いようにするため
– 一般医療機関が感染の温床になることを防ぐため
• 瞬間最大風速(流行極期の有症状者数)1500万人として、そ の1/5が当日外来受診するとしたら
– 発熱外来はおろか一般医療機関の外来が満杯になっても全ての患 者の診療はできない
– 少数の発熱外来であれば膨大な発病者に飲み込まれてしまうだけだ が、新規に臨時の外来施設を『多数』開設する余裕などありはしない
– もちろん一般医療機関が新型インフルエンザ感染の温床となる可能 性が高い

入院について(寄り道)
瞬間最大風速1500万人だったら!
• 入院できる患者は非常に限られる
􀂾 「発病者は原則入院隔離」の方針を継続し過ぎると、重症患者ですら すぐに入院できなくなってしまう可能性が高くなる
􀂾 新型インフルエンザ患者用のベッドの確保が急務であるが、入院で きるのは発病者の何十分の1だろうか‥‥?
􀂾 殆ど全ての入院医療機関が患者を受け入れるのは当たり前で、軽症 者・重症者のトリアージは大切である
• 殆どの患者は自宅療養とならざるを得ない
􀂾 感染拡大阻止のためには同居者にも抗インフルエンザ薬を与えて自 宅待機か
􀂾 自宅療養中の患者をフォローし、重症化した場合には迅速に対応す ることが極めて重要
􀂾 これらを誰がするのか?

と、いうことで
• かつてのスペイン風邪なみの流行規模(日本の人口約5700万 人で発病者が約2100万人)の新型インフルエンザがやってき たら、流行期の発病患者の多くは自宅隔離(療養)となる
• 膨大な患者の診察を全て新設の発熱外来で処理することは現 実的ではない
􀂾 発病者(有症状者)の多くが自宅にいるままで診断・処方を受けることの できるシステムの構築を急ぎ考えるべきではないか
􀂾 今のままでは一般のクリニックに1日数百人の患者が押し寄せてくる可 能性が高い
􀂾 電話等での新型インフルエンザ相談センター(窓口)の設置とその充実・ 多機能化は流行期の医療体制の根幹にも関わると思われる

感染拡大期・蔓延期の保健所の役割
(疫学調査?を中心に)
• 膨大な患者が発生した場合の患者の診療・入院を含めた医 療体制(自宅療養システム、電話相談センターの充実・多機 能化を含めて)の構築と維持管理の中心的役割
• 自宅療養(隔離)中の患者とその同居者に対するフォロー
􀂾 積極的疫学調査程の詳細なものではなくても、簡単な患者の状況調 査は必要ではないか
􀂾 同居者に対するフォロー(Passiveな健康観察?)も必要では?
􀂾 大流行となってしまった極期まで継続できるかはわからないが、でき る限り継続する努力をするべき
• これらのことを実現可能とするために、平時及び有事のリス クコミュニケーションは非常に重要である

2008年11月20日木曜日に、国は新たな発熱外来のあり方を公表します。
自治体の皆さん、注目していてください。


スポンサーサイト
[ 2008/11/11 00:00 ] 発熱外来 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://newinfluenza.blog62.fc2.com/tb.php/271-a7c0f882










上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。