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新型インフルエンザで重症者や死者が多い理由を図解する
番外編 新型フル患者分布地図 国立感染症研究







1918年の新型インフルエンザウイルス罹患患者の収容の様子…こんなことにはならないのでご安心ください

厚生労働省:新型インフルエンザ対策関連情報
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

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感染対策医師(ICD)からの貴重なアドバイス 

 感染対策医師(ICD)と思われるヒロさんから、貴重な長文コメントをいただきましたので、今日はそれを紹介することにします。臨床経験に基づいたとても価値の高い、具体的で的を得たこのようなコメント内容こそが日本中に普及すべきであり、危機をあおり、どうしようもない感染対策に根拠のない物品購入を勧める風潮を断固として変えていきたいです。
 いやぁ 著書も同様にひどい内容ですよ。あれはメディアが作った虚像ではありません。先日、私の働いている病院の院長が、岡田氏の本を読んでいるのを発見し、すぐに捨てるように言いました。彼女が院内感染対策やったことないのは明らかです。「経験がないまま知識が先行するとどうなるか?」という好例ですね。

 病院というのは、感染者が集まってくる場所であり、かつ感染が重なると死亡しかねないような弱者(がん患者、術後患者、新生児など)が集団生活をしている場です。しかも、ひっきりなしにお見舞い客が出入りし賑わっています。この渾然とした場で、患者と医療従事者をいかに守ってゆくかが院内感染対策医師(ICD)に問われています。

 絶望的なようでいて、実は基本的な手順を守れば院内感染は予防できます。ただ、手順にはエラーが発生するのが常ですから、このエラーの早期発見と再発予防策がICDの主たる業務といえるわけです。ヒトがヒトに対応する以上、このエラーは永遠に発生するわけですが、「院内感染は予防できる」という基本スタンスに変わりはありません。ここは理論というより経験です。理論でいえば、すべての医療スタッフはゴーグルとN95マスクを装着して診療に臨むべきということになるでしょう。

 さて、こういう日常業務をこなしてきたICDにとって、一般社会の感染対策など簡易なものに思えます。「簡易」というのは、「ほとんど道具はいらない」という意味です。「当事者たちに危機感がない」という意味では、対策推進は「簡単」ではないでしょうけど・・・。

 先日、「ICDの経験から職場の新型インフルエンザ対策について話をしてほしい」と依頼があり出向きました。集まっているのは先進的に取り組んでいる企業の担当者たち。ただ、BCPはともあれ感染対策の内容をきくと、 「あの~、お宅の会社、誰かに意図的に狙われてるんですか?」と言いたくなるような厳重な対策。そんな対策をしている病院なんてひとつもありません。お金がないからではありません。不必要だからです。

 そんな話をしながら、スタンダードプリコーションなどを職場に読みかえて質問に答えてゆきました。それなりに喜んでいただけたと思います。

 ある企業の担当者は、 「おかげで弊社の対策予算が大幅に削減できます」 と言いました。この会社は、接触感染予防で本社ビルの全てのドアと全てのボタンを非接触式にすることを検討中だったとか。

触らないことを前提にした対策は破綻しますよ。触らずに仕事も生活も不可能ですからね。触ったら手を洗う戦略に切り替えてください。実際、病院では触らずに治療はできません。その代り、汚染されている可能性のあるモノに触れたら、手を洗うことを原則としています。手洗いといってもエタノールスプレーで十分です。会社のプライベートエリアとパブリックエリアを確認し、その継ぎ目となる出入り口にエタノールスプレーを置いてください。念のため、汚染されがちなトイレ、握手など他者との直接接触が活発なエレベーターホールにも設置すれば、不特定からの接触感染のリスクは回避できます」

 話を聞いていると、産業医に知識がないのが最大の問題のように思えました。企業の担当者たちも、産業医は新型インフルエンザについて知識がなさすぎると言います。また、勉強会に、それぞれの企業の産業医の言っていることを持ち寄ると、あまりにもバラバラであきれてしまったとも・・・。まあ、このあたりは巡り合わせという感じもしますが(すぐれた産業医も多いですし)、それでも感染対策を勉強している産業医は少ないかもしれません。

 もっとも、新型インフルの医療対策の議論を現場からみていると、日本医療の課題そのものを混同しているように感じることがあります。地方の医師不足、社会保障制度の混乱、感染症臨床の立ち遅れ、メディアリテラシーの遅れた医療現場・・・。発熱外来の計画が進んでいない地域は「新型インフル対策が遅れた地域」と言えるでしょうか? 産業医の問題もまたそうなんでしょうね。

 まあ、ストレスに強い社会というのは、平時からやるべきことをきちんとやっている社会なんだと感じるこの頃です。


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[ 2008/12/22 00:00 ] その他 | TB(0) | CM(0)

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