神戸大学医学部附属病院感染症内科の岩田健太郎先生のグループが提出した新型インフルエンザガイドライン・パブリックコメントが以下のブログで公開されています。
http://georgebest1969.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-8f6e.html
全体の構成について
・まず、新型インフルエンザの定義、概要を整理して明示すべきだと思います。新型インフルエンザとは何か、H5N1だけを指しているのか、それ以外の血清型(H7N7など)はどう認識し、対応するのか。新型インフルエンザとしては、季節性インフルエンザの変異や予想はずれの型であることによるminor changeしたウイルス株が大流行するような場合も含まれているのか、こういう点も整理して、ガイドラインに盛り込むことが肝要と考えます。諸外国ではpandemic fluと認識されているのに、なぜ日本だけが「新型インフルエンザ」なのか。想定される社会的、医学的、経済的インパクトはどのくらいなのか。ガイドラインの遵守によってそのインパクトがどのくらい軽減され、何がもたらされることを厚生労働省や国は目標にしているのか(ゴールの設定)、「はじめに」で明確にまとめていないので、何を議論したいのかが分かりづらいです。
・次のガイドライン(改定版)はいつ発行される予定なのか、明示すべきです。
・今回募集したパブコメがどのくらい集まったのか。それがどう処理されたのか、明示してください。そして、次に出されるガイドライン(改定版)では、どのようなパブコメがどこに反映されたのか、これも明示してください。
・ ガイドライン作成方法を明示してください。だれがどのようにして何を決めたのか、全く不明確です。データはどこからどのように入手したのか、どのように議論して作成されたのか。最近の諸外国のガイドラインではすべてそういった情報が明示されているのが常識です。
・ガイドラインなので、最低限、引用文献リスト(参考資料ではなく、根拠となるデータのソース)はつけていただきたい。存在しない疾患の治療については、推奨のエビデンスレベルはなかなかないでしょうが、せめて推奨度はつけるべきです。
・執筆者の名前は明示するのが常識。これはガイドラインの基本中の基本なのでぜひ治していただきたい。
(以下省略…続きは
http://georgebest1969.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-8f6e.html
参照)
岩田健太郎氏のプロフィールは
神戸大学都市安全研究センター 医療リスクマネジメント分野
神戸大学大学院医学研究科 微生物感染症学講座感染治療学分野
1997年島根医科大学卒業、沖縄県立中部病院研修医。1998年ニューヨーク市コロンビア大学セントルークス・ルーズベルト病院内科研修医。2001年米国内科専門医、ニューヨーク市アルベルト・アインシュタイン医科大学ベス・イスラエル病院感染症フェロー。2003年中国北京SOSクリニック家庭医、米国感染症専門医。ロンドン大学熱帯医学衛生学校感染症修士。PHPビジネスコーチ。2004年亀田総合病院総合診療部感染症内科部長代理、2005年同院総合診療科総合診療・感染症科部長。2008年より現職です。
以下のように、感染症の著書を数多く手がけています。
日本中からこのようなパブコメが提出されていることでしょう。しかし、2008年12月30日17時にパブコメを締め切り、約2週間後の2009年1月15日には全国から担当者を東京に呼び寄せ、ガイドラインについての説明会を行う予定なのです。
時間的な制約を考えると、せっかく提出されたこれらの意見が反映されるとはとても考えられません。
国がどの程度パブコメを反映したガイドラインを提示してくるのか興味深いです。
行政関係者ではありませんが、こういうものはどのように修正すべきか具体的に書くものでは?どう反映したらいいか悩むでしょうね。
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