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新型インフルエンザで重症者や死者が多い理由を図解する
番外編 新型フル患者分布地図 国立感染症研究







1918年の新型インフルエンザウイルス罹患患者の収容の様子…こんなことにはならないのでご安心ください

厚生労働省:新型インフルエンザ対策関連情報
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

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「感染症法 第七章 新型インフルエンザ等感染症」を学ぶ(4) 

「感染症法 新型インフルエンザ等感染症」を学ぶ(3)

で、現在のA/H1N1(Swine Flu)が感染症法に規定する「新型インフルエンザ等感染症」にふさわしくないことを説明しましたが、100歩譲ってA/H1N1(Swine Flu)が感染症法に規定する「新型インフルエンザ等感染症」であるとする(現実にはその通りですが)ならば、第四十四条の二の3の条文により、今すぐ新型インフルエンザ等感染症と認められなくなったと宣言することができます。
(新型インフルエンザ等感染症の発生及び実施する措置等に関する情報の公表)
第四十四条の二
 厚生労働大臣は、新型インフルエンザ等感染症が発生したと認めたときは、速やかに、その旨及び発生した地域を公表するとともに、当該感染症について、第十六条の規定による情報の公表を行うほか、病原体であるウイルスの血清亜型及び検査方法、症状、診断及び治療並びに感染の防止の方法、この法律の規定により実施する措置その他の当該感染症の発生の予防又はそのまん延の防止に必要な情報を新聞、放送、インターネットその他適切な方法により逐次公表しなければならない。
2 前項の情報を公表するに当たっては、個人情報の保護に留意しなければならない。
3 厚生労働大臣は、第一項の規定により情報を公表した感染症について、国民の大部分が当該感染症に対する免疫を獲得したことにより新型インフルエンザ等感染症と認められなくなったときは、速やかに、その旨を公表しなければならない。

第3項のが効いています。 もともと、「新型インフルエンザにみんなかかったら、もう「新型」ではなく「ありふれた」インフルエンザだから、もう特別扱いしないのでそれを国民に宣言するよ~」ということを想定している条文ですが、により他の理由によって新型インフルエンザ等感染症と認められなくなったと宣言することができるのです。  他の理由とは、「ほとんどの者は軽症のまま回復」するような疾患であり、「国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれが」あるとまではいえないという理由で十分です。

 現在のA/H1N1(Swine Flu)が感染症法に規定する「新型インフルエンザ等感染症」にふさわしくないことを、皆さん理解していただけたでしょうか。

 厚生労働省により、感染症法を誤って運用されているといっても過言ではないでしょう。そのツケは国民に回ってきますので、ご注意下さい。

参考
「感染症法 第七章 新型インフルエンザ等感染症」を学ぶ(1)
「感染症法 第七章 新型インフルエンザ等感染症」を学ぶ(2)



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[ 2009/07/06 00:00 ] 感染症法 | TB(0) | CM(14)

もう少し危機感を

 不思議に思うのですが、なぜ管理人さんは、そんなに楽観的なのですか? 秋以降は例年と変わらず、被害は季節性インフルと同じだとなぜ言い切れるのでしょう?

 WHOもCDCも多くの専門家たちが弱毒型だからと気を抜かず、各国は対策を強化すべきだと言っており、実際、南半球での被害は季節性インフルエンザとは異なる様相ですよね。

 たとえばアルゼンチンでは、報告者数が約1500人程度と日本とそれほど違わないものの死亡者が40名ほど出ており、今週月曜日には保健大臣が辞任する騒ぎです。

http://www.nytimes.com/2009/06/30/world/americas/30flubrief.html?fta=y

 ブエノスアイレスの医療機関では約4割の医療従事者が欠勤しているとの報道もあります。

http://www.nytimes.com/2009/07/02/world/americas/02argentina.html?_r=2&partner=rss&emc=rss

 もちろん市民に向けて危機をあおる必要はありませんが、以下のような意見もあるのですから、これを黙殺せず、発生している事態を客観的に評価して、公衆衛生医は対策すべきではありませんか?

東北大学押谷教授
「今後、日本を含めてかなりの被害が出ることは避けられない。感染者が増えれば、死亡者も(相当数)出る」

http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=984875172

けいゆう病院菅谷部長
「ワクチンは切り札にはならない。新型を軽く見てはいけない」
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/swine/list/200906/CK2009063002000160.html
[ 2009/07/06 10:41 ] [ 編集 ]

判断に難しい新型(?)

ひろ様へ
日本の医療状況は他国に極端に違います

1)いわゆる先進国でも総合病院へは救急搬送以外は開業医の紹介がなければほとんど受診できません。
2)日本のタミフル消費量は全世界消費の5割を超えている
3)抗生剤が感冒(ウイルス感染)にも多量に投与されている。
4)国民皆保険で気軽に受診できる。(アメリカでも低所得者は保険に入ることが難しく、診療をうけられない)

等から、インフルエンザを含めて軽症の感染症に過剰診療が常になされています。従いまして、諸外国より重症化がかなり少ないのではとの推測もあります。
[ 2009/07/06 12:54 ] [ 編集 ]

危機が迫ってくる、だから、こそ

法律上、「新型」は、早急に「季節性」と同等の扱いに変えなければならない、ということだと思います。病気としての扱いを軽くする、ということではありません。
現場の人たちは、本気で、まじめに焦ってます。
[ 2009/07/06 20:08 ] [ 編集 ]

同感です

帰国者様、W52T様へ

 ここは私も同感です。米国を含む海外の医療に比べれば、日本は濃厚な医療を初期から徹底してやっていることが、重症者が出ていない最大の理由なのではないかと・・・。つまり、サーベイランスがコツコツ数え続けた1500人の患者は、すべてSwine陽性であると同時に「タミフルを処方されている」患者たちなんですね。だから被害が少ない。おそらく、こんな(薬物的に)濃厚医療の国は世界中で日本だけでしょう。

 今後も日本の医師が、インフルエンザ様症状に反射的にタミフルを出す限り、世界で被害が一番少ない国になるかもしれません。

 ただ、私はそれでも被害は例年より大きくなると考えています。むしろ濃厚医療だからこそ、患者数の増大に耐え切れず医療が混乱する可能性だってある。

 ところで、ちょっと不勉強で申し訳ないのですが・・・

> 法律上、「新型」は、早急に「季節性」と同等の扱いに変えなければならない

 具体的に「新型」の法的対応の何を外せば、「季節性」と同等になるのでしょうか? 入院措置は実施されなくなったし、濃厚接触者の外出自粛のことを言われているのですか?
[ 2009/07/07 00:51 ] [ 編集 ]

類型の変更、のようです

ひろ様へ。ありがとうございます。法律的なところについては、こちらの管理人様が詳しく解説をされていますが、私なりの理解は、感染症法上の類型を、「新型」から、「5類」に変更することがポイントのようです。
別のスレッドにあるように、クラスターサーベイランスなる、いんちきサーベイランスの体制をつづけることになる理由は、「新型」が「新型」の類型にあるためです。病原体としての扱いが5類相当を指示しつつ、法律的扱いが「新型」ということが、現場を混乱させます。
ひろ様のご指摘通り、この秋から冬にかけては、インフルエンザ様症状の方は相当数増えるはずです。平成10年におきた、香港型の流行株変化(武漢からシドニー)にともない、その年はインフルエンザに罹る人が増えたのですが、超過死亡数が通年の2-3倍になりました。救急車が出払い、人工呼吸器がなくなり、マスコミ、週刊誌でも大きな話題になりました。
病原性が弱くても、感染力が強ければ、罹る人の数は増えます。重症者は、罹った人数のなかで、一定の割合で出ます。この冬は、患者数がとにかく増え、結果、重症者の数も必ず増える事になります。
この事態に対応するには、今ある医療資源をフル活用できるような体制が必要で、今、厚労省が想定している体制は、まさに逆行しているように、私には見えるのですが。

長文、失礼いたしました。
[ 2009/07/07 08:31 ] [ 編集 ]

蛇足かもしれませんが

季節性インフルエンザ、という言葉が、「軽症」というイメージがあるようならば、それがそもそも間違っているわけで、超過死亡数が5000人を越える、立派な感染症です。その対処の基本が、レスピラトリーエチケットです。
ざっくり簡単に言ってしまえば、インフルエンザに罹ったら、仕事、学校は休まなければいけない、ということです。その人のみならず、社会のために必要な事とおもいますが、今まで、ほとんど成されていなかったことではないでしょうか。
「新型」であろうが、「季節性」であろうが、やるべき事は全くかわらない、ということです。
[ 2009/07/07 08:46 ] [ 編集 ]

なるほど

W52T様

なるほど、感染症法はサーベイランスも規定していますね。確かに混乱するかもしれません。ただ、これは行政内部の混乱であって、市民や(定点以外の)市井の内科医には関係のないことですよね。他に「新型」のままであるデメリットってありますか?

一方、厚労省が「新型」としているメリットは何なのでしょう? そこが見えません。そもそも、新型と季節性は病原体定点でしか区別しなくなるんですよね。

すいません、
お時間があるときに教えてください。

管理人さんが何に怒っておられるのか、
イマイチ理解できていないので・・・。
[ 2009/07/07 12:12 ] [ 編集 ]

行政の硬直

ひろ様

そこが日本の行政の問題点なのです。
4月に新しいH1N1と認識された時点では全く正体不明でしたので「新型」として初動したのは良いことです。
ところが5月上旬には遺伝子解析等で病原性は季節性と同程度との予想がたち、欧米では季節性インフルエンザと同等の対応をはじめています。
しかし日本はそのままH5に準じた行動を続けていました。現在も古い行動計画に従って、矛盾は現場で対処するように押しつけているだけです。
ようするに自分たちに責任の生ずる判断指示は行わず、問題があれば現場に責任を押しつける体質です。
また地方行政も中央の顔色伺いで現場の臨床医の意見を聞こうとしないことも多い。

まあ「新型」のままにしておけば、集団発生したときや重症者がでたときに「政府では万全の体制をとるように指示していたが、現場がまもらなかった」とすまして答弁できるでしょう。国民のためではなく自分たちの保身のためです。
[ 2009/07/07 15:28 ] [ 編集 ]

サーベイランス

新型インフルエンザのウイルスサーベイランスは、これまでのインフルエンザサーベイランスと同様、病原体定点で行われます。しかし、今回新設された、インフルエンザ入院サーベイランスは、全医療機関において、インフルエンザで入院になったすべての患者を対象にしてますし、クラスターサーベイランスは、診療した医療機関で「集団発生」が問診上わかれば、対応しなければなりません。病原体定点のみならず、一般医療機関も、このくだらないサーベイランス体制につきあわなければなりません。
また、「発熱外来機能」を有する医療機関という、曖昧模糊な概念を出してきており、基幹病院はその対応に振り回されています。すべて、「新型」の規程を残したため、です。

帰国者様の、厚労省が自己保身に走っているという意見に、私も賛成です。
[ 2009/07/07 21:13 ] [ 編集 ]

無視も大切な意思表示

帰国者様、W52T様へ

政治的な要因が分からなかったので、だいぶ視野が広がりました。ありがとうございます。

うちは小児科だけが定点なので、あんまり関係ない様な気がします。診療の邪魔さえされなければ、責任の押し付け合いやメンツは勝手にやってくれという感じです。彼らにとっても大切な仕事なんでしょう。

入院サーベイランスも、こちらが臨床上必要と認めなければ提出する気はありません(でもほんんどのケースで提出するような気がする)。どうせ罰則なしでしょう。以前、疑似症肺炎サーベイランスという意味不明の依頼がありましたが、もちろん無視しました。サーベイランスなんて、そうやって淘汰されるものだと思っています。無視するのも大事なコミュニケーションでしょう。それ以外に意志表示ができないんだし・・・。

クラスターサーベイランスは、まあ当初は協力してよいと思っています。幸か不幸か、私のいる町では未発生なので関心があります。それ以上に提出が求められるなら、きちんと説明してください。あるいは報酬をつけてくれたら全力で協力いたします(本気です)。

発熱外来機能を含め、国が出す基準なんて、いまさら本気になるような話じゃないと思います(むしろ今回は比較的妥当だと感じています)。抗菌薬の用法用量、夜間当直の労働基準、微量採血器の安全性のときもそうでしたね。現場の責任にしたければ、勝手にさせればいいんじゃないですか?

ただ、やるべきことはやって(ワクチン開発とか、医療体制の整備とか)、あとは邪魔するなというのが私のスタンスです。

> 遺伝子解析等で病原性は季節性と同程度

感染症が専門なので、ここには意見があります。

新型インフルの問題はウイルスの側にあるのではなく、特異免疫がないという私たちヒトの側にあります。弱毒性ということで安心すべきではなく、対策の手を緩めることには反対です。

もし緩める場合には、発生する外来患者数と必要病床をきちんと想定し、通常の医療体制で対応可能かを検討すること。さらに、タミフルから人工呼吸器までの医療資源が枯渇(もしくは流通不全)しないことを確認してからにしてほしいです。

私は相当の準備をしておかなければ、地域の医療体制は崩壊しかねないと危機感をもっています(かといって行政主導の発熱外来は勘弁してくれ)。法的に「新型」が必要かどうかは、もうちょっと考えてみますが、対策としての「新型」は春までは必要だと思っています。
[ 2009/07/07 23:07 ] [ 編集 ]

まったく、その通りです

ひろ様へ。「弱毒株」だから「病原性が低い」わけではないという点、全くその通りだと思います。現場は、目の前のことをやっていかなければならないと言うことですね。
願わくば、「正直者が馬鹿を見る」様なことだけは、ないように・・・。
[ 2009/07/08 07:17 ] [ 編集 ]

そう思います

皆様

「対策」としての新型インフルエンザは必要ですね。
そう思います。

最近の楽観的な雰囲気は心配です。
秋にむけて蔓延期を想定した訓練をする医療機関も少ないみたいですね。
[ 2009/07/08 08:12 ] [ 編集 ]

WHOの推奨

WHOの指針は発展途上国などでも可能な方法を推奨するのでCDCの推奨より甘いのですが・・
「現在の北半球でのインフルエンザはほぼ新H1N1とみなして、一々確定診断の労力を費やす必要はない」との推奨をしたみたいです。
診療の前線部隊の我々は季節性あろうと新であろうと、患者指導・必要最低限の感染予防・重傷者への対応に変わりはないわけです。お役所の書類(データ)つくりのよけいな仕事は勘弁して頂きたい・・が本音です。
お盆に都会から大勢の若者が移動してきますので、どうなるのやら・・と心配しています。
呼吸器専門医が人口○万人の地域に1人なんです。
[ 2009/07/08 08:14 ] [ 編集 ]

再度「新型」の定義について

「国民の多くが免疫をもたない」というあいあまいさにおいてどれだけ免疫をもてば季節性になるのでしょう?
いままでの季節性でも毎年のワクチン接種がなければ(してても学校で流行している)大流行するでしょう。他方、今回の似非新型に対し高齢者の4割が免疫を持ち、成人で不顕性感染も多いのを「新型」と扱う。
やっぱり矛盾を感じます。
[ 2009/07/08 09:03 ] [ 編集 ]

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