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新型インフルエンザで重症者や死者が多い理由を図解する
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1918年の新型インフルエンザウイルス罹患患者の収容の様子…こんなことにはならないのでご安心ください

厚生労働省:新型インフルエンザ対策関連情報
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

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新型インフルエンザ患者の外出自粛が厚生労働省で「発症した日の翌日から7日を経過するまで又は解熱した日の翌々日まで」と決まったウラ話 

 平成21年6月19日の運用指針の改定で、発症者の外出自粛について、「発症した日の翌日から7日を経過するまで又は解熱した日の翌々日まで」と変更されました。これまで「どちらか長い方」としていたものから大きく方針が変更され、現場に与える影響は非常に大きいです。

 このような文章にいたるまで、厚生労働省の中でも色々な議論がありました。

 そのウラ話を入手いたしましたので、公表させていただきます。
 今回の運用指針の改定で、発症者の外出自粛について、「発症した日の翌日から7日を経過するまで又は解熱した日の翌々日まで」となりました。これまで「どちらか長い方」としていたものから方針が変わっています。

 改定前までは、
「7日間は実効性がないので外すべき」
という電話が、かなり新型インフルエンザ対策対策本部にかかっていたのですが、改定後は逆に
「7日間は必要条件だ!」
という電話がかかっていました。

 and にすべきか or にすべきかは議論がありました、感染拡大防止の観点からは間違いなく and にすべきと思われました。

 しかし、おもに次の2つの理由により or を選択することになったとのことです。

 ひとつは簡単な理由で、実効性の問題です。たとえば、3日目に解熱した高校生が6、7日目におとなしく家でじっとしているとは考えられない。また、仕事をかかえた会社員が職場に行くのを阻止できるとは考えにくい。入院措置から自宅療養に切り替えたのち、こうした方々の外出を阻止?すべく各地の保健所はいろいろと汗をかき、多くの反省が残りました。

 ただ、これはリスクコミュニケーションの問題であって、「だから手を緩める」というのは理由にできないかもしれません。ただ、ふたつめの理由があります。

 それは、新型インフルエンザとして確定診断される事例は、全体のごく一部 にしか過ぎなくなるのに、判明した患者にだけ7日間の外出を自粛させること にどれほど意味があるのか、という疑問です。

 今後、PCR病原体定点で実施するわけですから、確定例というのは、新型 インフルエンザ患者全体の100分の1程度に絞り込まれると思われます。 99人には「解熱した日の翌々日まで」とし、運悪く検査の対象となった1人の患者だけに「あなたは最低7日間」と伝えていることの意味が、国民に説明できません。

 結局、入院措置を実施される可能性があるから検査を受けないという障害が疑われたように、新型だと分かると別の扱いを受ける(この場合は7日間の外出自粛)ことが残っている限り、実態が見えにくくなるのではないでしょうか?

 よって、2つの方針が検討されました。

 ひとつは、これまでの方針を大きく転換し、学校保健安全法を含め、インフルエンザだと分かった場合には、季節性か新型かを問わず「最低7日間の自宅待機および解熱後2日間」ルールを適応するというものです。これこそが公衆衛生学的な最善の策だと思われます。

 もうひとつは、新型インフルエンザを完全に季節性インフルエンザと同様の扱いにしてしまうという方針です。これが対策本部に対して、自治体などから最も求められてきた方針だったのですが、これをこのまま採用してしまうには、あまりにもエビデンスに無頓着だと思われます。

 そこで、今回、暫定的にとった施策が、「7日間の自宅待機もしくは解熱後2日」という選択肢を与えるというルールです。姑息的との批判は覚悟していますが、季節インフルのルールと齟齬なく、新型インフルのエビデンスも選択できるようにしました。

 具体的には主治医や保健所が選択します。いまのところ「短い方」を選択するところが多いと思われますが、今後、さらにエビデンスが示されたり、感染拡大の動向が確認されるにつれ、「(季節性インフルエンザを含め)7日間を採用することが望ましい」と重心を移すことができるようにしています。厚生労働省の方からは「短い方でよい」と選択肢について価値判断はしないようにしています。

 上記内容は、厚生労働省の新型インフルエンザ担当者の方が話した内容です。公にしても問題ない(むしろ、公にすることにより、保健所の担当者が納得する)と思います。

 新型インフルエンザ対策の最重要課題はリスクコミュニケーションです。すなわち、現在起こっていること、していることの理由を十分に国民に納得するまで説明することです。

 厚生労働省だけでなく、都道府県、保健所、市町村、医師会、医療機関の人々は、新型インフルエンザ対策について一生懸命考えています(考えていない人もいますが)。

 しかし、公式発表されるものには、どうしてもウラ話が含まれていません。

 当ブログの存在意義は、公式見解ではなせないウラ話を国民に直接伝えられることだと考えています。

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[ 2009/07/28 00:00 ] 厚生労働省 | TB(0) | CM(1)

なぜ?

大変参考になるお話、ありがとうございます。
なぜ、この話を、厚労省は、お得意のQ&Aに入れないのでしょうか?入れたら、叩かれると思っているのでしょうか?それとも、それを読む、一般の医師の読解力を、信用してないんでしょうか?
[ 2009/07/28 23:12 ] [ 編集 ]

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