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新型インフルエンザで重症者や死者が多い理由を図解する
番外編 新型フル患者分布地図 国立感染症研究







1918年の新型インフルエンザウイルス罹患患者の収容の様子…こんなことにはならないのでご安心ください

厚生労働省:新型インフルエンザ対策関連情報
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

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咳エチケットのススメ-NPOバイオメディカルサイエンス研究会- 

 厚生労働省では、NPO法人バイオメディカルサイエンス研究会に委託して2007年11月5日~2008年3月31日まで「インフルエンザ等 感染症相談窓口」を設置していました。

http://www.npo-bmsa.org/wf085.shtml

 以下引用
 新型インフルエンザがいつ発生するかは神のみぞ知ることであるが、それに対する準備対策を各国が策定している。主として、タミフル備蓄とワクチン開発である。しかし、もし新型インフルエンザが今発生したらどうするか。この二つは間に合わない。そこで、これらを使わない非薬剤対策Non-pharmaceutical interventionが最近議論されている。
  我々は、患者に安価な紙マスクを無料提供するのが良い、という論文を発表したので、それを紹介させていただく(Inouye S et al: Masks for influenza patients: measurement of airflow from the mouth. Jpn J Infect Dis 59:179-181, 2006)。
  マスクをインフルエンザウイルス伝播の抑制に使うときには、非感染者が使うよりも咳患者が使うほうが効率良い。一人の患者からの飛沫の広がりは、その患者がマスクをすることで抑えられるが、患者からマスク無しで飛散してしまった飛沫を吸わないようにするには、多数の人がマスクをしなくてはならない。飛沫が飛んでいる間に乾燥して飛沫核になれば、ウイルスはマスクを素通りする可能性がある。素通りしないためには、厚くて息苦しくなるN95マスクを使う必要があるが、それを一般国民が使うのにはムリがある。
  インフルエンザウイルスの伝播経路を考えてみれば、ウイルスが環境中に散布されるのは口からだけであり、それ以外の場所は無い。その咳が強ければ強いほど、流行は大規模になる。その大元を押さえるのが、患者のマスクである。社会全体から見れば、いったん広がったウイルスから身を守るために抗ウイルス剤を飲む、あるいはワクチンを接種しておくことより、インフルエンザ対策としてはるかに効率が良く、費用がかからない。
  では、患者が使うマスクはどのようなものが良いのか。患者がマスクをしても治療効果があるわけでなく、患者にとってはメリットがないので、自分で金を出しては買わない。患者に無料のマスクを提供して、使ってもらう必要がある。また、患者の呼吸を苦しくするようなマスクなら使ってもらえない。なるべく薄いマスクのほうが良いが、それは飛沫通過を抑えるものでなくてはならない。
  (実験は略)

mask-s.jpg そこで次の提案をしたい。新型インフルエンザ発生時には、政府が無料マスクを国民全員に配る。タミフルを1千万人分備蓄する費用は200億円であるが、マスクを国民全員に配布してもわずか6億円である。咳をする人にそれを使ってもらう(咳をしない人は使わなくて良い)。とくに咳をする人で、診療所へ行く患者、学校へ行く小中学生、通勤電車・飛行機の乗客に協力してもらう。国際線飛行機の乗客には航空会社がマスクを配布する。咳が止まるまで同じマスクを使って構わない。
 マスクは差別の烙印にはならない。インフルエンザは急性感染症なので、一週間でマスクをはずせるのだ。患者がマスクをすることは、患者隔離と同じ効果を持ち、かつ、実行可能な方策である。
 さらに、社会全体で咳患者がマスクを使うことには、もう一つの利点もある。咳が強く強毒なウイルス株の出現を抑制できる可能性があるのだ。咳の強い人がマスクをすれば、強い咳を起こすウイルス株の広がりが抑えられるだろう。
 一方、インフルエンザウイルスの中には咳をあまり出さない弱毒株も存在する。このようなウイルス株に感染した人はマスクを使わない。このような株は強い咳を起こす株に比べて広がりにくいので、流行の中で消滅してしまう。しかし、強い咳のウイルス株の広がりがマスクで抑えられていると、咳の弱い弱毒株が徐々に広がることができる。一旦それが広がってしまえば、社会全体に免疫ができるので、咳の強い株は広がることができなくなる。こうしてスペイン風邪ウイルス(肺胞でウイルス増殖し、咳も強かった)のような強毒ウイルスの出現を阻止できるかもしれない。このマスク配布は、新型インフルエンザが発生したら迅速に行うことが肝心である。
 新型インフルエンザが起こったとき、このマスク戦略がほんとうに実行できるかは、前もって試しておくのが良いだろう。人口規模がほぼ同じくらいのいくつかの地方都市を選んで、通常のインフルエンザシーズンに半数の都市でマスクを配布、他の都市は無配布で、両群でインフルエンザ流行に差があるかどうかを調査する。あるいは自衛隊に協力してもらい、いくつかの部隊で両群を比較することも考えられる。こちらの方が、費用が少なく、差もはっきりするだろう。
 この論文は簡単に言うと、「咳エチケット」を普及させましょう。ということです。単純なようですが、この咳エチケットを普及というより徹底させることは、費用対効果的には新型インフルエンザ対策上とても有用です。皆さんも是非「咳エチケット」を心がけてください。
 ちなみに、昔は一家に1つは布製のマスクがありましたよね。
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[ 2008/06/08 00:00 ] Q&A | TB(0) | CM(0)

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