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新型インフルエンザで重症者や死者が多い理由を図解する
番外編 新型フル患者分布地図 国立感染症研究







1918年の新型インフルエンザウイルス罹患患者の収容の様子…こんなことにはならないのでご安心ください

厚生労働省:新型インフルエンザ対策関連情報
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

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そんな簡単に「新型インフルエンザ」は診断できないのに 

 平成19年度も今日で終わります。年度末に各地で新型インフルエンザ対策訓練が行われましたが、多くの訓練で、担当者だけでなく、知事、首長がその訓練の「前提」の誤りに気がついていないのが気になります。

 というのも、フェーズ4Bの段階では、「新型インフルエンザ」の診断ではなく、「H5N1インフルエンザ」の診断をすることになっているのですが、その診断は医師が「H5N1インフルエンザ」を疑ってから、検体を地方衛生研究所に搬送し、そこでH5抗原が検出されたらさらに検体を国立感染症研究所に運び、N1抗原が検出されて初めて「H5N1インフルエンザ」の患者が確定診断されたということになるのです。

 すなわち、医師が「新型インフルエンザ」を疑ってから、「新型インフルエンザ(H5N1インフルエンザと仮定する)」と確定するまで、少なくとも1日以上の時間がかかるはずです。特に、国立感染症研究所は東京にありますから、地方の場合は東京に検体を搬送するだけで半日かかる恐れがあります。そんなに簡単に新型インフルエンザは診断できないのです。
 それなのに、例えば平成20年2月7日に行われた大阪府の総合訓練ので、
A国B地方から2月6日に帰国した会社員が、2月7日に新型インフルエンザを発症した
という想定になっています。この想定はありえないのです。 これではまるで会社員が「私は新型インフルエンザです」という看板でも背負っているような想定です。

現実は、
 「国B地方から2月6日に帰国した会社員が、2月7日に発熱、呼吸困難などの症状を訴え、X医院を受診。一般的な感冒薬を処方され帰宅、そのまま会社に直行し、A国B地方での出張報告を行う。しかし、症状はどんどん悪化し、2月8日に再度X医院を受診、X医院の医師はここで新型インフルエンザの可能性を考慮し、保健所に連絡。検体を地方衛生研究所に搬送となります。その後検査→確定に至るので、新型インフルエンザ(H5N1インフルエンザと仮定する)と診断されるのは早くても2月9日になるでしょう。その時点で、発症した会社員と1~2m以内で接触した人が通勤電車の中、会社の中など無数にいて、感染爆発が起こる」というのが現実的なシナリオでしょう。

 この大阪府のような訓練のようにいくことはありませんし、初期封じ込めができる疾患だと誤解されるのは世論を形成する上で非常に問題があると私は思います。初期封じ込めができる疾患であれば、それに全力を注ぐ必要がありますが、新型インフルエンザは初期封じ込めができない疾患なので、感染爆発後の体制つくりが必要なのです。

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[ 2008/03/31 00:00 ] 訓練フェーズ4B | TB(0) | CM(4)

Lab-on-a-chip

3月24日に出ていた記事で、STマイクロエレクトロニクス社がVereFluというポータブル分子診断検査装置の商品化を発表し、これは検査装置が鞄に入る大きさで約2時間以内にH5N1を含むインフルエンザの型を特定することが出来るそうです。”VereFlu”でニュースをググると記事が確認できます。ニュースリリースはこちら:http://www.st-japan.co.jp/data/press/t2277p.html
ニュースリリースや日本語の記事に書かれていなかったのですが、検査にはPCRとマイクロアレーが使われているそうです。1回の検査コストは72ドル(米)。診療所や空港に設置してもらうことを想定しているので本体の値段もかなり安そうです。ビジネスウイークの記事http://www.businessweek.com/globalbiz/content/mar2008/gb20080325_315003.htm?chan=top+news_top+news+index_global+business
しかし、人から人への感染が確認されて新型インフルエンザであるとWHOが宣言するまでの時間が短縮されないと初期の封じ込めは失敗するでしょうね。国際空港にVereFluを設置して、渡航要注意地域への渡航者には検査費用自己負担で検査を義務付ける事ができれば、国内への侵入を防ぐ機会が増えると思いますがどうでしょうか。
[ 2008/03/31 01:10 ] [ 編集 ]

各自治体で新型インフルエンザの訓練が行われているというニュースをよく目にするようになりましたが、果たしてどれだけ実効性のある訓練なのか、本記事を拝読してますます気になります。単なる段取り先行のセレモニーでは意味がないのですが・・・。そもそも自治体の想定する被害規模が非常に甘いので、パンデミックが起きたとき、どれ程役に立つのか。極めて疑わしいと思います。
[ 2008/03/31 05:51 ] [ 編集 ]

インドネシアで看護師感染疑い

本日、外岡先生のサイトでインドネシアで鳥インフル疑いで死亡した患者を看護していた看護師が、鳥インフル様症状で隔離されたとの情報が掲載されました。疑い例→疑い例なのでなんともいえませんが、西ベンガルのCullingチームの感染疑い例のときよりも注意が必要かもしれません。アセって昼間なのに書き込みです。
外岡先生のサイト:http://homepage3.nifty.com/sank/jyouhou/BIRDFLU/2008/3tukino1.html
ソース:http://beritafluburung.blogspot.com/
[ 2008/03/31 12:09 ] [ 編集 ]

発熱外来で、どうやってH5N1だと診断するのかな~と思ってましたけど、やっぱりできないんですねとほほ。
現状だと、季節性のインフルエンザ診断キットで陽性と出たらタミフル投与、といった所でしょうとほほ。
たかぼーんさん、VereFluの件参考になりました、ありがとうございます。
[ 2008/03/31 21:23 ] [ 編集 ]

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